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42話 ページ43

昴「確かに、あなたはトイレからライフルを撃った……」


服部「清水麗子が撃った後でな」


伊東「な、何!?」


予想外の報告に、伊東の声がうわずる


コナン「外れていたんですよ……あなたが撃った七発の弾丸は」


伊東「な、七発だと?あのライフルに装弾できる弾は八発のはず……!」


服部「まぁ、トイレに散らばった薬莢も拾わんと、慌てて逃げてしもたアンタに、何発撃ったかなんてわからへんやろうけどな」


服部の言葉を聞きながら、伊東はあの日のことを思い返していた

今でもあのときのことは鮮明によみがえる

トイレでライフルを構えたとき、緊張と恐怖でトリガーにかかった指が小刻みに震えていた

最初の弾は、ブラインドをかすめ、西尾を外れてテーブルの上の灰皿をはじき飛ばした

あとはとにかく夢中で撃った
乱射した弾丸が電話や棚のガラスを砕き、ついに西尾が椅子から倒れた___


昴「その時、西尾さんは既に殺害されていたんです」


伊東「そんなバカな!私は見たんだ!私が撃った弾で西尾が床に崩れ落ちるのを……!!」


服部「あら、アンタの撃った弾のどれかが偶然椅子のキャスターを撃ちぬいただけや」


服部は微笑みながら、指で銃を撃つ真似をした

電動車椅子の背もたれから小刻みに震える伊東の肩が見える


伊東「だ、だったら、私が撃った弾が偶然西尾に当たったと……!」


伊東が電動車椅子に座ったまま顔をコナンたちに向けると、服部は「アホか」と一蹴した


服部「そんなに乱射されて椅子に座ったまま、逃げへんヤツがおるかい!」


伊東「じゃ、じゃあ、最初の一発目が偶然当たって……」


二人の推理を信じまいとする伊東に、コナンはさらなる真実を突きつけた


コナン「西尾さんが死亡時に座っていた椅子の背についた血痕は、座面に対して垂直に流れた状態のまま凝固していました____だからわかったんですよ。西尾さんの頭を一発で撃ち抜いたスナイパーと……」


昴「流れた血が凝固した後、弾を乱射した素人の2人の犯人がいるとな」


伊東「……!」


コナンと昴が突きつけた真実に、伊東は唖然とした

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あお - 服部と書いたり平次と書いたりバラバラなので、どちらかにしてください。それと、白馬探が出た時、男が立っていたとあるのに、平次が「なんや、自分ら」と男と女を見る、みたいな記述があります。自己紹介をしたのが白馬だけなので、女は存在しないのではないですか? (2023年4月6日 4時) (レス) @page25 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください。完結まであともう少しです (2017年12月11日 20時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2017年12月11日 19時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 完結まであともう少しです。頑張ってください (2017年12月11日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - あーさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 23時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sorimachi | 作成日時:2017年10月3日 22時

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