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第17Q:懐かしい光景 ページ19

笠松「くそっ、厄介だな!
ダブルチームの方がまだマシだったぞ!」





同点により焦り出す海常。





黄瀬「そんなの、抜かなきゃいいだけじゃないっスか」



『黄瀬くんは、ダンクだけじゃない。』





外のスリーポイントラインから
シュートモーションに移る黄瀬。






しかし___









__バシッ









ブロックに飛んだ火神に
ボールを叩き落とされ、誠凛へ渡ってしまう。





『なっ·····』







黄瀬「(平面は黒子っちが、高さは火神がカバーするってことっスか!!)」






そこから繰り出されようとした誠凛の速攻







火神が持ったボールを止めようと黄瀬が肘をあげた瞬間鈍い音と同時に黒子の頭からは赤い液体が流れ出す。







黄瀬「黒子っち!!」

火神「黒子!!」






あまりの影の薄さに黄瀬は気づかずつい怪我をおわせてしまった。






笠松「不本意な結末だが、終わったな。
あの1年コンビが欠けた以上、後は点差が開くだけだ。…事故だ。気にするなよ黄瀬」






『·····テツくん。』







誠凛にマネージャーはいない。
こちらの不手際でもあったから天神が黒子に包帯をまいていた。









『(·····懐かしいかも。)』









黒子が初めて選手としてコートにたった時
緊張で床に倒れた黒子が鼻血をだし
天神はその止血を手伝った。





『(あの頃は·····)』




鮮明に蘇った懐かしい記憶だが、
ブンブンと首を振って目先の試合に集中した。







『一通りの治療はしました。』


リコ「ありがとう。」



治療を終えた天神は、ベンチに戻る。
残ったのは横たわっている黒子。
もう今は、敵同士。







リコ「どちらにせよ、黒子君はもう出せないわ。早いけどここが『勝負所』よ。火神君はOF参加をやめてDFだけに専念してちょうだい。OFは2年生主体で行くわよ!」

第18Q:クラッチタイム→←第16Q:逆転の始まり



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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

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