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reason…5 ページ7

「……………、太宰?なにしてんの?」




「え?」





「おまえが払うんだよね?」



「…………?」



「え?なに言ってんの?じゃないし!あんたがタクシーよんだんじゃない?!」



「…………?」



「死なす、こいつ絶対死なす!」



仕方なく彼女はお金を払っていた。



「さーて、お馬鹿な人たちはここかなー?」



私はにこにこと笑って廃工場に入ろうとした。しかし………



「ストップ。私が先入る。」



そう言って彼女は私をどかし、扉を20センチほど開けてすぐに閉めた。



「痛っ!やっぱりか」



彼女の頬は一部灰色になっていてポロポロ落ちた。



私がちょっと驚いた顔をしていると



「別に。皮膚が剥がれただけ。頬が消えたわけじゃない」



めんどくさい能力だ。多分扉の向こう、すぐに向こうに能力者がいて、いやでもそいつをみてしまうのであろう



私が行っても触れる前に石化で終わりだ。



こういう時はどうするべきか少し考えようとしたら。



「よーしやるか!」



そう叫んで彼女は数歩下がって思いっきり走って鉄製の扉ごと蹴り飛ばした。



扉の向こうから「うがっ」という音がして、扉の下に異能力者は下敷きになった。



その上をピンヒールで彼女は思いっきり踏みつけ



「ぎゃっ!」


という音も無視して周りでびっくりしつつも銃を構える構成員。




一斉に彼女は銃声を浴びたが、なんと全てを避けていて、


腰から銃を一丁抜くと、11人の脳天を的確に撃った。



そして




「任務完了!」



とニヤッと笑ったのだった。



私は特に何もしなかったので、



「お疲れ様でーす」



と言った。



「援護しろよ!もし私が死んだらどうするつもりなの?」



「その時はその辺に咲いてるタンポポをあなたの鼻の穴に入れますよ」



「はぁあ?ざけんなアホ!」



「早く帰りましょう?時間がない」



「あんたのせいで遅くなったんでしょうが!」


「あ、そうだ。近くのパンケーキ屋寄って行こうよ」



「却下」



「よかった。喜んでくれてるようで」



「ねえ、どうしたら私あんたと会話できる?」



「????」



「だから「???」じゃねーよ!」



彼女は怒りすぎて禿げてしまうのではないか。



少々心配になってしまった。

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煉華☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは(*^^*)題名にひかれて読ませていただきました。描写が分かりやすく、とても読みごたえがありました!これからも頑張ってください! (2016年12月1日 22時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑚珀(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張ってください! (2016年11月14日 21時) (レス) id: 028a65cf32 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニサラダになりたい(プロフ) - 瑚珀さん» 読ませていただきました!「多分、それはきっと」ですよね〜?ショタ太宰さん読んだことがなかったので、新鮮で、これからのお話が楽しみです(*^^*)コメントありがとうございます!嬉しいです!お互いに良い作品を作っていきましょう♪ (2016年11月14日 21時) (レス) id: 16a1ec1eda (このIDを非表示/違反報告)
瑚珀(プロフ) - ふああ!すごく面白いです!!頑張ってください!本当に申し訳ないんですが、一度私の作品見てくれませんか、? (2016年11月14日 21時) (レス) id: 028a65cf32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロニサラダになりたい | 作成日時:2016年11月13日 0時

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