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「……ん」
ひどく痛む身体と、重たい瞼。
今だふわふわと定まらない意識のまま、私は人の気配を感じてその瞼をこじ開けた。
すると早速視界に入ったのは、なにやら気難しい表情のカラ松さんと同じく眉間にシワを寄せるおそ松さん。
「は、ハニー！？」
「……か、らっま……つ」
覚束ない舌のせいで上手く話せない。
確か、撃たれたんだよね私。
ていうかカラ松さん顔近いな。歓喜してくれるのは嬉しいんだけども病み上がりにサングラスは流石に驚くよ。心身ともに。
「Aおはよー。調子はどう？」
「まあ……悪くはないです」
「そりゃ背中をぶち抜かれたらそうなるわ」
「私はどれくらい眠っていましたか？」
「３日」
──……３日、も？
ズキズキと痛む傷口が悲惨さを物語っていた。
しばらく茫然としていると、何を思ったのかカラ松さんが突拍子も無く私の手を握りしめた。「どうしたんですか」と尋ねるも彼の顔はどこか浮かない。
「すまない、本当にすまない」
かすかに震える手。
──きっと、全て自分に責任があるんだと思っているんだ。
優しいカラ松さんだからこそ本気で申し訳なく思っていて、心の底から過去の自身を責めている。
……悪いのは私だというのに。
私はその上から重ねるように手を置いた。
「謝らないでください。これは私の自分勝手な行動が招いたんです」
自業自得ですよ、と付け足して。
「ほらな、カラ松。Aはちっともお前を憎んでなんかない」
「……ありがとう」
そして微笑んだ。
◆ ◆ ◆
「んで？ うちの次男を助けた動機は？」
「……どういう意味ですか」
２人きりの病室。
カラ松さんは仕事があるようでついさっき出て行ってしまった。
そして、冒頭のセリフと共に私の目の前でニヒルな笑みを浮かべたのはおそ松さん。
なんというか、普段は無邪気な子供のように笑うというのに、時折見せるその意味深な表情は意表を突かれてしまう。
「だから、自然の摂理に絶対逆らわない主義のお前がなんで身をていしてまでカラ松を守ったのかなーってな」
嘘はつけない、そんな視線が向けられる。
こくりと唾を飲んで息を吐いた。
「……私は、不完全な人間なんです」
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霧雨。(プロフ) - おそ松がいいです!! あと、この小説とてもおもしろく、毎回楽しく読ませて頂いてます。更新頑張ってください!! (2016年3月7日 22時) (
レス) id: 284b3cefde (このIDを非表示/違反報告)
前夜祭(プロフ) - オチアンケおそ松かカラ松希望です！ (2016年3月7日 16時) (レス) id: 6606c6a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - おそ松がいいですー！ (2016年3月7日 6時) (レス) id: 4e296d3f49 (このIDを非表示/違反報告)
ルウルウ(プロフ) - オチは一松でオナシャス！あ、でも全松見てみたいかもです…ｗ (2016年3月6日 23時) (レス) id: b3bf073a55 (このIDを非表示/違反報告)
沼の門番松(プロフ) - んー出来れば全松バージョン作ってほしいんですけど、大変だったらチョ、チョロ松を…お、お願いします(OvO) (2016年3月6日 16時) (レス) id: 74d4b89a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオト
| 作成日時：2016年1月24日 10時
