初心者が調子乗って短編を書いたらしいですよ。(2個目) [戦国BASARA] [してみたされてみた] (ページ26)

今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:42,404 hit

＃５４　殺されてみた(2)　注意:ヤンデレ要素有？ページ26

石田三成の場合
三成｢A……ッ！｣
貴方｢………｣
三成｢……私を…おいて……逝くな……A……｣
光を失った眼で、貴方を見つめる。今の彼を覆うのは、ただただ深い絶望。
三成｢…刹那に…戻って来いA…！！｣
そしてふつふつと沸き上がる、憎悪と言っても、悲しみと言っても、喪失と言っても足りぬ、感情。
今の彼は本当に、人間と言えるのだろうか。

徳川家康の場合
家康｢ああ……Aッ……嘘だよな…？！｣
貴方｢……｣
家康｢ワシは……また、一つ……絆を…｣
輝き続ける太陽は、いずれ燃え尽きる。
それが今であるかのように、彼の心は真っ暗に染まっていた。
家康｢……絆は…無力ではないのか？……ワシは絆を…信じて良いのか……？！｣
今まで信じて来たものも、信じられなくなる。
家康｢いや、違う……信じては、ならない…もはやこの世界に、イミナドナイノダカラ。｣

大谷吉継の場合
吉継｢……Aよ。｣
貴方｢………｣
吉継｢……所詮は、夢幻か…｣
冷たくなった貴方に触れ、彼は自らの包帯を取った。
腐り、廃れてしまった素顔を晒し、天を仰ぐ。
吉継｢何処へ行けば、主とまた………。｣
貴方の前であれば、素直に生きることもできたのだろうか。そう思案するも。
それはさながら、行き場を失い羽をもがれた、蝶のようであった。

島左近の場合
左近｢A！！嘘だよな？！嘘だと言ってくれ！｣
貴方｢……｣
いつもの活気のある声が聞こえない。
それがますます左近の心をえぐった。
左近｢畜生………こんなのありかよ……！｣
あの故郷を燃やされたときのような喪失感に襲われ、何度も何度も、自分の拳を地に打ち付ける。
彼のサイコロが、カラカラと音を立てて転がった。
それらが出した目は。