12話 ページ13
それから何かと渉さんと会うようになった。
意図して会ってた訳では無いけど
私が練習してると、たまに渉さんが
声をかけに来てくれた。
私もたまに演劇部の部室にお邪魔して
他愛もない話とか、演技の話とかした。
そんな毎日が楽しくて
私はいつの間にか、渉さんのことばかり
考えるようになっていたんだ。
渉さんと会ってから
私の演技はドンドンいい感じになってて
先生もとても良くなったって
褒めてくれたんだ。
褒められたって渉さんに報告しよう♪
ウキウキしながら放課後を待った。
放課後になって、渉さんに会いに行こうと、
演劇部の部室へ向かっていた時だった。
廊下に渉さんがいて、誰かと話してた。
声を掛けようかなと迷って様子を見ると、
話してる相手は二葉だった!
何で二葉が渉さんと....?!
すると二葉がこっちに気付き、
寄ってくるなというような怪訝そうな
顔をしたので、
私は見つからないうちに
そっと去ろうとした。
けれど
「おやぁ、Aさん!
どうも、こんにちは」
渉さんにバレてしまった。
『あ、あはは、
渉さん、奇遇ですねこんにちは〜』
やばいやばいやばい、
二葉の顔が怖い!逃げなきゃ!!
「渉、一ノ瀬さんと
知り合いだったんですかぁ?
めいみ、びっくりですぅ」
おわぁ、こっちがビックリだよ。
キミのぶりっ子になぁ....
「あぁ、二人ともお知り合いでしたか。
そう言えば二人とも同い年でしたねぇ」
渉さんは笑顔で言う。
私はこれ以上場が荒れる前に消えたい....
「めいみねぇ、fineの大ファンなの♪
一ノ瀬さんもそうだったのね?」
はああ、なんか、凄い威圧感!!
fineと言えば渉さんの所属するユニット....
二葉さんがファンだったとは知らなかった。
『い、いやぁ、アイドルについては
あんまり、詳しくなくて....
え、演劇のアドバイスとかを....
貰ってる、みたいな....』
頑張れ私!逃げ切れ!
二葉に目をつけられる前に消えなきゃ!
「えぇ〜っ!一ノ瀬さん羨ましいなぁ!
ねぇ渉、今度私の演技も見てくださぁい!」
「ええ。是非」
渉さんはニコニコしながらそう答える。
何でか、少し心が痛い。
『じゃ、じゃあ....
私、これで...』
そう言って逃げるようにその場を後にする
「じゃあ、めいみさん、私も失礼します♪」
私が逃げると、何故か渉さんもついてくる
何か超やな予感がする!
私は急ぎ足で逃げ切ろうとした
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しーPー - この小説をよんで3回泣きました!!ありがとうございました!最後の!おまけ!!!最高でした!! (2019年11月13日 1時) (レス) id: 616c24bce5 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 渉さんかっこよすぎて、死ぬかと思いました(笑)渉さんに惚れ直しました(*ノωノ)勘違いしてる友也君もかわいかったです♪ (2017年9月19日 0時) (レス) id: 547ff1d52f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃ - 時々出てくる真白君と氷鷹君が可愛かったです(●´ω`●)渉さんカッコよすぎですーーーー!この話で惚れ直しました! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 815a37e480 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 渉さん本当ちょーイケメン!!!こんな人いたら確実に惚れてるね (2016年9月27日 23時) (レス) id: dfd94ab019 (このIDを非表示/違反報告)
みかにゃ。(プロフ) - この作品のおかげで思わずひびわたのことがとても気になるようになりました!いいですね!読みやすいですし!これからも頑張ってください!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 2729210c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみ | 作成日時:2016年7月27日 20時