閉じ込められました。脱出させてください。【すとぷり】【歌い手】

7　脱出したいんです　るぅと ページ8

道が削られて、
最後に残ったのは細い道。



え、これ渡んなきゃいけないの？



いや、渡れない程じゃないんだけどね、普通に歩ける幅なんだけどね。



でも、崖だよ？
落ちたら絶対死ぬ高さだよこれ。



『る、るぅとくん、先行って？』

る「え、僕ですか?!あ……じゃあ、行きますね…？」



るぅとくんは慎重に、でも素早く道を渡った。

いやこの体幹の良さよ。尊敬するわ。



……しょうがない、行くかあ。



と、思ったはいいものの、足が動かない。

る「Aさん…？大丈夫ですか？」

『だいじょぶだ……っ！』



迷惑をかけないように頑張って1歩踏み出したけれど、やっぱ怖い。

どうにも足が動かない。



これは、、、助けを求めるしかないか。
私にはどうにもできない。

『るぅとくん、助けて……動けないっ…』

る「っ、今助けますっ！」



るぅとくんはすぐに手を差し出してくれて、私はその手を取った。



その瞬間、ここぞとばかりにるぅとくんが引っ張って(半ば強引な形だけど)助けてくれた。

道から抜け出せて安心する。



しばらく落ち着かなくて固まっていたけれど、ここでA、あることに気づいちゃいました。



あれ、私今るぅとくんと手繋いだままじゃね？と。

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