検索窓
今日:19 hit、昨日:3 hit、合計:142,976 hit

第四話 騒がしき朝 ページ6

――“僕達、武装探偵社の朝は早い”。

事件と聞き、すぐさま乗ってきた警察車両(パトカー)から飛び降り、
現場に向かう。

勿論、やる気が出ないとか呟く隣の人の腕を引いて。


「はぁぁああ〜〜……、厭になってしまうよねえ……。
 どうして君はそんなにやる気が出るの?」


何だかんだと文句を云いながら
僕の数歩後ろをしっかりとついて来るあたり、まだマシだ。


「仕事だからですよ!
 ほら! “太宰さん”も働いて!」
「うわぁ。 “敦君”、顔が怖いよ」


国木田君並だ、と呟いて口を尖らせる太宰さんを横目に、
刑事から資料を受け取り、遺体がある方向に向かいながら目を通す。


「…………また、クイックシルバーですか」
「懲りないねえ」


資料に気を取られて移動速度(ペース)が落ちたのか、
僕の横を太宰さんが通って行く。


「ふぅん……傷口が無い遺体、ねえ」


遺体を見て、吐き捨てるように云う。


「壁に態々クイックシルバーと書くだなんて、犯人は何がしたいんですかね?」
「さぁね」


この人なら分かるかも、と疑問をぶつけたが
あえなく躱されてしまった。


「ねえ敦君」
「へ、ひゃい!?」


真逆(まさか)、向こうから声を掛けてくるとは思わず、
声が裏返る。


接吻(キス)ってどんな味がすると思う?」
「……………………え?」


 


(雲の上の人の雲を掴むような話)

第五話 すべてを見たもの→←第三話 仕事



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (164 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
290人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 森鴎外   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 1でお願いします! 更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます!! (2018年4月8日 21時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - みぃさん» 原作第五十話に続くような形で書かせて頂きました。二三回読める話をモットーとしておりますので、深く考えていただけたら嬉しい限りです。更新頑張ります! (2018年4月7日 11時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 最後ので涙がブワッと…エリスちゃぁぁああん!! 更新楽しみにしています! (2018年4月5日 16時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - **楼椛**さん» いえいえ!応援有難う御座います。たっぷりお楽しみください! (2018年3月26日 20時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
**楼椛** - 初コメ失礼します!今日初めて拝見させていただいたのですが、とても面白いです(ありきたりな言葉ですみません) 更新頑張ってください!これからも森さんを楽しみにしてます!←← (2018年3月26日 19時) (レス) id: e7e0abd8b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:臣民 | 作成日時:2017年10月22日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。