第九話 タリタクム ページ11
――目を覚ますと、天井が見えた。
「……会えなかった」
昨晩、散々に泣いた後
――夢の中でなら、“自分通りの首領”に会えるかもしれない。
と、思いベッドに雪崩込んでみたが
結果は残念なモノだった。
――これからどうしよう。
仕事が無い。 愛されていないのだろうか。
何時だって頭を埋め尽くすのは愛されているか否かだ。
――とりあえず。
此の場でうだうだする時間が惜しいと考え、さっと着替える。
私は、ポートマフィア内のとある一室を借りて
そこを生活する場所としている。
中には、自宅に帰り、生活する者もいるそうだ。
「っあ」
部屋を出ると“師匠”がいた。
思わず変な声が出た。
「……し、師匠」
私には2人の師匠がいる。
今、出会ったのは“喋らない方の師匠”。
沈黙は金、とはよく言ったものだ。
実際は、金ではなく“銀”という師匠なのだが。
「仕事の事……」
何を言うべきか悩んでいると、
銀師匠が口を開き、“大丈夫?”と云う視線を送ってくださる。
「………………まだ精神が不安定です。
この後、私は何をすれば良いのですか……?」
仕事が無いという状況は、無理や病で倒れた時以外、殆ど無い。
故に、何をしたらいいのか分からない。
なので、尋ねてみたら
刃物の扱いをご指導して頂けることとなった。
(いんへるのの天使)
290人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼(プロフ) - 1でお願いします! 更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます!! (2018年4月8日 21時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - みぃさん» 原作第五十話に続くような形で書かせて頂きました。二三回読める話をモットーとしておりますので、深く考えていただけたら嬉しい限りです。更新頑張ります! (2018年4月7日 11時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 最後ので涙がブワッと…エリスちゃぁぁああん!! 更新楽しみにしています! (2018年4月5日 16時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - **楼椛**さん» いえいえ!応援有難う御座います。たっぷりお楽しみください! (2018年3月26日 20時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
**楼椛** - 初コメ失礼します!今日初めて拝見させていただいたのですが、とても面白いです(ありきたりな言葉ですみません) 更新頑張ってください!これからも森さんを楽しみにしてます!←← (2018年3月26日 19時) (レス) id: e7e0abd8b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:臣民 | 作成日時:2017年10月22日 9時