11.状況把握 ページ12
夢主side
黒服さんの運転する車で本部に移動中。
あ、勿論彼等も一緒だよ?
連れて行って良いのかって?
ふっ…見られたからには黙って帰す訳には行かないぜ!
「此れって何処に向かっているの?」
恐る恐る尋ねてきた渚に私は云う。
『んー?其れは今からの会話で分かるよ』
「じゃあ、茅野に何て云って説得したの?」
『其れは女の子同士の秘密だよ〜』
はぐらかし続ける私に少し苛立ちを覚えたのか渚の顔が険しくなる。
『そんな事より、何であなた達は私の事を庇うの?』
私はあのクラスに行ったばかりの身だ。
元から居た彼奴では無く私を庇う理由は今の所殆ど見当たらなかった。
「其れは、律が教えてくれたから」
律?…あぁ、あの黒い箱の事か。
「其の事件があった事をまだ僕達二人が知らなかった時、つまりは事件が起こった夜に律から連絡があったんだ」
其処からの話は長かったからまとめてみた。
まず、聞かせたいものがあると律から言われた二人は朝いつもよりも早く…誰も居ない時間帯に学校へ行った。
すると其処で彼奴がカッターキャーしている録音データを聞かされた。
其のデータは律が彼奴の携帯に入っている時に録音したものをこっそりと持ち出した。
という事だった。
「律っていう奴すげぇんだな」
中也が驚き褒めている。
「いえ、其れほどでも…」
今まで聞こえなかった声が聞こえた。
其れは渚の携帯から発せられていた。
「いきなり口を挟んですみません!私は自立思考固定砲台です。クラスの皆さんには律と呼ばれています!」
『律はさ、どうしてクラスメイト全員に其れを聞かせなかったの?』
其れが私の一番の疑問点。
聞かせようと思えば彼奴を除く全員を呼ぶ事も可能だったはずだ。
「水無月さんもポケットに何か入っていましたし、何か作戦があるのかと。此の二人にした理由は一番信じてくれそうだったからですよ」
何其の面白い理由!
ウケる!他の人信用されてないよ!
「おい、A。もう直ぐ着くから身嗜みを整えさせろよ」
『おー、了解!』
そして私は頭にはてなマークを浮かべる二人に云う。
『聞いて驚くなよっ!此処が私達の家である、ポートマフィアでーす!』
暫しの沈黙。
「「「…はいぃいいい!?」」」
そして三人分の絶叫?が響き渡りましたとさ。
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時