オーエル (ページ24)

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「今からですか..」

翔「そっちは23時くらい？」

「はい、23時20分」

翔「今から寝れんのか～いいな～」

「さっきみんなで櫻井くんいなくて寂しいって話ししてたんですよ」

翔「聞いた聞いた、雅紀から毎日の出来事が長文メールで送られてくるからさ笑」

毎日の出来事(笑)

そんなの送ってたんだ

ってことはもしかしてもしかすると私が潰れたのも二日酔いになったのも知ってる？

まぁあの時は櫻井くんが出発する当日だったからまーくんが言わなくても知ってるかもしれないけど、、

-

「そういえば今日潤くんが...!」

翔「ふはっ、なんだそれ笑」

-

久しぶりに喋った櫻井くんは、電話越しだからかなんなのかすごく話しやすくて

今では1番関わりが浅いのに、話が尽きることはなかった

翔「楽しそうでよかったよ」

「私も安心してます笑」

翔「佐藤さんの歓迎会もしないとだね」

「私の？笑」

翔「うん、まぁその前に俺は日本に帰らないとだけど笑」

櫻井くんの忘れかけていた顔が、声を聞いたことでやんわりと思い出せる気がする

やっぱり櫻井くんは変わらず優しかった

翔「じゃ、そろそろ」

「うん、お仕事頑張ってね」

翔「さんきゅ」

おやすみ、ともいえずなんとなくどうやって切ればいいのかわからず変な沈黙が一瞬できたあと

翔「家には馴染めてるみたいで良かった」

「みんないい人で、私も安心しました」

まだ1日しか関われてない私に気を遣って電話んくれるなんて、どこまで優しいんだ方この人

翔」ごめん、もう寝るよね。ごめんね夜遅くに」

「いえ！ぜんぜん！嬉しかったです」

翔「それならよかった笑」

「お仕事がんばってください！」

翔「ん、ありがとう。それじゃ、」

そうして終わった電話

この家での私の存在なんてまだまだちっぽけで、まだまだ部外者で、簡単にみんなの中に入り込めないと思っていたけど

1日付き合ってくれた潤くんや

一緒にアイスを食べてくれた大野さん

なんだかんだで料理を手伝ってくれたにのと

気にかけて電話をしてくれた櫻井さんに

心の中がホッと暖かくなる感じがした