第23話 ページ28
Aside
今回私は大体役目がなかったけど、まあいっか。
探偵社や皆が探しているフョードル君は一人で優雅に紅茶でも飲んでいるだろうと踏んだ処で、私は口元に笑みを浮かべた
『御機嫌如何かな?ドストエフスキー』
此方を豆鉄砲を食らったかの様に見つめるフョードル君。流石に面白いね
『実に苦戦したよ、今回は出る幕がなかったけれど君と会えた事だし良しとよう
にしても……素敵な
フ「何故此処が判ったのです?」
『君の思想は私と似ているからね、私なら如何するか…其れを考えれば大体の事は予想出来る』
するとフョードル君は口角を上げ、楽しそうに此方を見た
フ「……ふふっ、面白い。矢張り似ていますね、僕と。
一緒に如何です?共に異能力のない世界を作りませんか?」
『__魅力的だとは思うよ。異能力が存在しなければこの身体になる事も、此処迄苦しむ事もなかっただろう。
けれどねフョードル君、私は君に協力はしない。』
残念です、と態とらしく落ち込む彼を無表情で見つめた
『…私が此処に来た目的は、君の事を知る為だ。
お前の異能はなに?お前が所属する組織、頭目は誰』
幾ら調べても皆目見当もつかなかった。“死の家の鼠”とはまた別の________
フ「其の答え合わせは又何れ行う事にしましょう。きっと直ぐに僕と貴女は逢う事になる」
奴の確信している物言いが少し苛つくが、抑えて踵を返した
︎︎
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作者名:朱夜 x他1人 | 作成日時:2022年8月5日 16時