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Story...119 ページ21

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[赤司side]


「だけど、どんな女でも本気になった女は一人も居なかった。それが判ったのは高2だった。やはりAを探し求めていた。それから今までは平気だった告白を受け入れる事が出来なくなった」

Aを見るとAは真剣に聞いてくれていた。

「それから一度も彼女という存在をつくることは無かった。会えるかもどうかわからないAを想っていた。ここまで来ると嘘は吐けなかった。俺はあの時からAが好きだった。だからその分、大学でAを見たときは幻じゃないかと思ったんだ」
「私………全然気付かなかった………」
「教えてないからね。……俺が昔そんなことをしていたと知って、失望したかな?」

と聞くとAは俺の手を握って、俺の前に膝をついた。
そして真っ直ぐに俺を見る。

「ビックリはしましたけど失望はしてませんよ。それにあの子が征十郎さんで良かった……」

とAは言ってくれた。


「Aはずっと俺の初恋だった。ずっと探していたんだ」
「なら、同じですね」

とAははにかむ。

「名前もわからない子だったけど、漸く彼の名前が分かりました」

とAは言って俺の頬に手を伸ばした。

「よく見れば確かに面影がありますね…なんで気付かなかったんだろう……初恋の人なのに」

とAは苦笑した。
俺はAの手を引っ張り抱き締める。

Aは驚いた様子だったけど、すでに俺を抱き締め返してくれた。

「愛してる。ずっと愛しているよ」

とAに言う。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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五月病エンジョイ勢(プロフ) - 完結おめでとうございます。学校の図書室で号泣しながら読み進めさせてもらいました。めっちゃ良い話です。泣けます。駄作?駄作と書いて『かみさく』と読む← 2人が幸せそうで何より。これから先の事はベットで寝転がりながら想像してきます( ˇωˇ ) (2018年6月15日 23時) (レス) id: 085867931a (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!素敵なんてとんでもない……!最後の方はほとんど適当でしたね………すみません…私も二人が幸せで何よりです!読んでくださりありがとうございました!! (2016年9月27日 17時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!とっても素敵な小説で良かったです(*´∀`)最後の終わり方もとっても良かったです!最後はうるっと来ました(T^T)二人が幸せになって何よりです (2016年9月27日 17時) (レス) id: 206703b95c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ハクヤ♭さん» 最後まで読んでくださりありがとうございました!感動物になっているという自信は正直ありませんでしたけれど、そう言ってもらえて嬉しいです!本当にありがとうございました! (2016年9月19日 1時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ハクヤ♭ - 完結おめでとうございます!感動しました! (2016年9月18日 22時) (レス) id: 8be340547c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年8月15日 0時

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