【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[赤司side]


「じゃあ行ってらっしゃい」

と今日はAの方が早い出勤で俺も一緒に家を出た。
Aの仕事場まで車で送ったのだ。


駐車場に車を停めるとAに言う。


「行ってきます。今日は４時には終わる予定です」
「俺はいつも通りだよ」

とシートベルトを外すAに言う。
今日は帰ったらAが居るのか。

帰宅が楽しみだ。


Aの腕を掴み、Aの口紅が消えない程度にキスをする。


「仕事頑張ってね」

と言うとAは頷いて笑った。

これで俺は一日頑張れる。


Aがしっかりと社内に入っていくのを確認して、俺も会社に向かった。



『無理してませんか？』


ふとAの言葉が頭を過る。

無理なんてしていない。
事実だ。

他人から言われるなら未だしも、Aにまで言われてしまった。


「Aに心配かけるなんて………」

まだまだ駄目だな、俺は。


今一番心配をかけてはいけない人物なのに。
Aはすぐに責任を感じてしまうから。

Aは全く関係のない事でも、俺にもしもの事があればAは自分を責めるだろう。


「長所でもあり、短所でもある……」


だがそんなところも俺は素敵だと思うけれどね。


Aの事を考えていると会社に着き、地下駐車場に車を停めた。


エレベーターで社長室のある階まで行き、既に出勤していた土屋に挨拶をされた。
俺は「あぁ」とだけ返して社長室に入った。



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