【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める【赤司征十郎】

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[赤司side]


将来出来るかもしれない子供の話をしながらてるてる坊主を何だかんだで三箱くらい使い作り上げた。

かなり頑張った方だと思う。
まだ後一箱くらい使わないと駄目かも知れない。


「男の子だったらどんな子にしたいですか？」
「そうだね…出来ればバスケをしてほしいかな。本人のやる気に任せるけどね」

と言うと今度は俺からAに聞いてみる。

「女の子ならAはどんな子にしたい？」
「そうですね…とりあえず……何処へ出しても恥ずかしくない様な子にしたいです」

とAは肩を竦めながら笑う。


「俺もだよ。女の子ならきっとAに似て可愛くていい子だろうね」
「男の子なら征十郎さんに似てイケメンになりますね」

と話ながらもてるてる坊主を作りまくる。

やはりAも子供は欲しいみたいだ。
俺も早く子供が欲しい。

でもまだ無理なんだ。
それはAが一番よく分かっている。


現に去年一人流産した。

もうAをあんなに落ち込ませたくない。

あの時のAの悲しみ様と落ち込み様は見ていられない程だった。
自分の酷く責めて、うつ病と診断されたくらいだ。

今はもう吹っ切れているけれど。
たまに精神安定剤を飲んでいるのは知っている。


「落ち着いたら子供作ろう」


と言うとAは頷いた。


そう。
落ち着けば。


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