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Story...7 ページ9

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[赤司side]


Aを起こしてAの肩を抱き寄せながら、Aの頭を撫でるとAは俺の肩に顔を埋める。


「今度の休みはいつだい?」
「…来週の水曜日ですよ」

とAは少し考えて言った。

俺はAの頭に頬を乗せる。


「水曜日か…午前中は取引先との会議があるが、午後は仕事が無いからドライブでもしようか」

と言うとAはテレビのリモコンを取って録画してある旅番組を見せてきた。


「ここの夕日見たいです」
「…結構近いね。なら此処へ行こうか。あとは当日の天気だね。天気予報では曇のち雨だ」
「てるてる坊主作りましょう!」

とAは俺の元を離れるとティッシュの箱を持ってきた。

どうやら本気らしい。


「沢山作りましょう!」
「どれくらい?」

とティッシュを丸めながら聞くとAは少し考えた。


「ここのカーテンレール全部が埋まるくらい?」
「え、本気?」
「本気と書いてマジです」

とAは真剣な目で言ってきた。

そ、そうか……
何体必要なのだろう……

何体作れば埋まるのだろう……
この時ばかりはこの家がデカく感じた。


「征十郎さん!見てください!これ!征十郎さん!」

とただ頭を赤く塗り潰し、目と口を描いたてるてる坊主を見せてきた。

「じゃあ……はい、これはA」

と見せると小さいのをひとつ作る。


「それでこれが俺達の子供」
「どんな子でしょうね……優しすぎなければ良いな…」

とAは俺の作ったてるてる坊主の俺達の間に子供を置く。
そして子供を撫でた。

別に互いに望んでいない訳でもないし、Aの身体も出来にくい訳ではない。
ただまだ子供を妊娠させる訳にはいかないのだ。



それは夜になれば分かる。


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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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和恋 - いえいえ!はい! (2016年6月22日 18時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» コメント返信ありがとうございます!!はい!頑張ります! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - いえいえ!はい!はい、私もそう思います!いえいえ!続き頑張ってください。応援しています! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» 初めまして、ありがとうございます!頑張ります!この二人なら乗り越えられると思います(笑)コメント本当にありがとうございました! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - 初めまして、続き頑張ってください。征君と夢主ちゃん、凄いです! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月1日 0時

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