Story...26 ページ28
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[赤司side]
「どうして……此処が……」
「失礼ながら調べさせて頂きました。今更貴方のおかした過ちを責める気はありません。ですが、Aはトラウマを抱えてしまっています」
と目の前の男。基、Aの実の父親に言う。
男は気まずそうに目を逸らす。
男はとりあえず家に上げてくれて椅子に座る。
男には先程の青年ともう一人子供が居る様だった。
俺はそこに口出しする権利はない。
Aの母親から奪った女も男の隣に座っていた。
重々しい空気の中、一番先に口を開いたのはAの父親だった。
「……彼奴等は…元気か?」
「彼奴等、とは?」
「…俺の前妻とAだ」
と言われて怒りが爆発しそうになるのを手を握り締めて押さえる。
「ご存知無いのですか?Aの母親は貴方が出ていって二年後に亡くなりましたよ?Aの目の前で。Aは精神科に通いながらなんとかやっていますよ」
と言うと結婚式の時の写真を見せる。
男はそれを見ると涙を溢した。
「そうか……A、昔より美人になったな…」
と男は泣いて言う。
俺の目的はAの状況を話すこと。
どうしろ、とは言わない。
ただAがどれだけの傷を負ったか聞いてもらいたいだけ。
「……Aとは俺が大学の時に知り合い、俺の一目惚れから交際を始めました。そしてAの大学卒業と同時にプロポーズをしました。婚約し、その日初めてAの全てを聞きました」
俺は話始めた。
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和恋 - いえいえ!はい! (2016年6月22日 18時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» コメント返信ありがとうございます!!はい!頑張ります! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - いえいえ!はい!はい、私もそう思います!いえいえ!続き頑張ってください。応援しています! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» 初めまして、ありがとうございます!頑張ります!この二人なら乗り越えられると思います(笑)コメント本当にありがとうございました! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - 初めまして、続き頑張ってください。征君と夢主ちゃん、凄いです! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月1日 0時