Prolog ページ1
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唐突だが、俺には一歳年下で結婚して二年になる最愛の妻が居る。
因みに子供はまだ居ない。
将来的には欲しいとは思うが今はまだその時じゃない。
「社長。この企画ですが」
おっと。
会議中ということを忘れていた。
俺は手元の資料やプロジェクトの計画書に目を向ける。
「…いや。この企画は主に男性受けが悪い。却下だ」
と言いながらバレない様、腕時計をチラチラと見る。
もうすぐで昼時なのだ。
昼時は芸能人のマネージャーとして働く妻と唯一時間の合う時なのだ。
今はかなり期待されている様で、様々なタレントやアイドル、モデル達を掛け持ちしている。
そんな彼女が数分でも、いや数秒でも良い。話せないか?、と頼み込んで時間を作ってくれたのが昼の12時から五分間。
分かっている。
芸能人も時間仕事だ。
一分一秒でも遅れてはいけない。
五分でも有り難いではないか。
後…二分で彼女に電話が出来る。
彼女との時間まで時間が迫り、会議は予定通り12時で終わった。
俺は会議室を出ながら、妻に電話を掛ける。
一回目は留守電に繋がり、二回目でようやく出てくれた。
「もしもし、A?忙しかったかな?」
と話しながら社員達の間を歩いていく。
妻と話しながら妻の作ってくれた弁当を食べる、昼12時。
それが日中一番の至福の時。
嗚呼…早く妻、Aに会いたい。
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和恋 - いえいえ!はい! (2016年6月22日 18時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» コメント返信ありがとうございます!!はい!頑張ります! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - いえいえ!はい!はい、私もそう思います!いえいえ!続き頑張ってください。応援しています! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» 初めまして、ありがとうございます!頑張ります!この二人なら乗り越えられると思います(笑)コメント本当にありがとうございました! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - 初めまして、続き頑張ってください。征君と夢主ちゃん、凄いです! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月1日 0時