いきなりジンギスカン ページ16
__キーンコーンカーンコーン
チャイムの音と共に一気にざわめき立つ教室。
皆それぞれ部活へ足を運ぶ者、そのまま帰る者、またレッスンに向かう者等忙しそうだ。
そんな中私の行先は決まっていた。
『練習室Aだっけな…』
敬人君から放課後呼び出しを食らっている。
少しずつ距離が縮まっている様で嬉しい。
ガラッ
期待で高鳴る鼓動を胸に流れに乗って教室を出る。
『えっと…練習室は…』
やばい。右も左も分かんない。
というか人が多すぎて揉みくちゃにされそう。
その上皆男の子だから質量が凄い。
しまったな…事前にクラスの子にでも場所聞いとけば良かった。
『人が捌けるまで待つか…』
｢おい。｣
すると頭上で重みのある低い声が聞こえてきた。
聞きなれない声に頭を上げれば金色の瞳と目が合う。
日焼けをしていてガタイも良く、いかにも男らしいー。
ネクタイを見る限り青色だから2年生だろうか。
『？なんですか？』
｢肉は好きか？｣
『は？』
告白でもするのかという程真剣な眼差しで聞いて来られる。
いや、初対面だよな？
初対面で肉は好きかって聞く奴なかなか居ないだろ。
｢もし好きならばこれを食べて欲しい。
食べる時間が無かったんだ。捨てるのは勿体ない。
是非お前に食べてもらいたい。｣
そう言って渡されたのは両手に収まりきらないほど大きいアルミ製のお弁当箱。
つい受け取るとずっしり重みが手に広がった。
何、浦島太郎？玉手箱？
『これ何ですか…』
｢俺の故郷で獲れたジンギスカンだ。甘辛く焼いている。｣
『じ、ジンギスカン！？』
｢あぁ、貰ってくれ。お前は小さいからな。｣
ちょっと待って、情報量多すぎて訳わかんねぇよ。
初対面でジンギスカン渡して来る奴居る！？居ねぇだろ。
顔は良いのに個性的過ぎない…？
あー駄目だ、ツッコミどころ多すぎて何からつっこめば良いのか分からん。
…まぁいいわ、丁度良いしこの人に案内して貰うか。
｢それじゃあ俺はこれで失礼する。｣
『あ、ちょ、待って下さい！練習室Aって何処ですかね？』
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毎日たこ焼き - すごいですね...♡更新再開までゆっくりお待ちしております！ (2022年7月21日 20時) (
レス) @page17 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - 面白い、、なんていい作品なんですか！？もう大好きです！更新頑張ってください！応援してます😊 (2022年2月22日 23時) (レス) @page17 id: 174890e616 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 鈴音さん» そう言っていただけて凄く感激です…❕ご愛読ありがとうございます💖 (2022年2月19日 0時) (レス) id: 92b3941dae (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - そらさんが書くあんすた作品大好きです！他のも一気に読んでしまいました笑 応援してます！ (2022年2月16日 9時) (レス) @page17 id: e1dc0b006d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ゆいさん» わあああありがとうございます😭💖 (2022年2月9日 23時) (レス) @page17 id: 92b3941dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/soraUx_xUoO
作成日時：2021年12月15日 18時
