酔いしれて ページ23
貴女side
朔間様の顔に浮かべられた完璧に優しい笑顔。私もそれに微笑み返した。
「…社交ダンス、ですよね？」
「おや、バレてしまっておったか」
さっき確認しようと言われたのを覚えていて、宿題中の私に気を遣ってお菓子を持ってくれた朔間様にお礼を言う。
こう言う優しさが、時折、胸を突く。
「課題を中断させてしまってすまんのう」
「いえ、平気ですよ」
もとは料理を作る時間にやらせてもらっているだけだ。これでプラスマイナスゼロだろう。音楽レコーダーを持ってきてくれた朔間様の後を追って、練習室へ私は足を運んだ。
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「A、意外と覚えておるのう…」
「意外とってなんですか」
一時間ぶっ通しで練習させられた。優雅なダンスとはいえ、時間も体に堪えて汗が伝う。朔間様が持っていたスポーツドリンクとタオルを渡され、彼はほのかに微笑んだ。
昔、この家に養子として入った時に社交ダンスは躾けられた。
最初こそ彼の足を踏んでしまったりしたけれど、すぐに体は感覚を取り戻してくれているようだった。その代わり、必死でいた時なかった緊張はじわりと滲んできたわけだけれど。
体を支えてくれる手や、視線を少し上げるだけで触れ合う、紅い瞳の視線とか。
吐息が聞こえるほどの距離で見つめるのは、気恥ずかしくてけれど、妙に胸の奥に疼きを閉じ込めるような、熱くて変な感覚で。
それは、きっとそう言うことなんだよな、とわかってしまっているわけで。
「本当に、我輩の自慢の妹じゃ」
まだ汗の伝う髪を掻き上げて、にこりと笑う朔間様。その端正な面持ちも、柔らかな微笑みも、優しい視線も。同じ場所で止まったまま。
でも、きっとそれが��正解��なのだと思う。
「…はい。朔間様も、私の自慢の主人です」
だから、本音は微笑みの裏に隠して、この想いが主人という枠から溢れださないように。
自ら、枠で囲ってしまおう。
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蝶遊(プロフ) - 私も推しが似てて嬉しいです〜！ か、活躍…できる限り頑張りますっ！！笑 (2018年9月2日 7時) (
レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - 蝶遊さん» 来てしまいました~笑 推しが似てて嬉しいです..凛月くん人気!!!!!!!!! 今後の作者様の活躍を期待していますっ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
蝶遊(プロフ) - ▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中さん» わわ、こっちにも来てくださったんですね！ なんか推しが似てますね…笑 コメントありがとうございます！！ (2018年9月1日 19時) (レス) id: 231773e0eb (このIDを非表示/違反報告)
▼ 宮本 . △@ペアネβペア画中(プロフ) - うはぁぁぁ!!!!!!!!!歌い手小説からやって来ました(*''*) 推し…同じです！凛月くん~~好きや~~！！笑 (2018年9月1日 18時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
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