傲慢に溢れる青年 ページ8
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞside
俺には全てが見えるんだ…
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「…」
全ての流れが…俺に向いているってことが!!
再び合流したかつての旧友達…
俺を導き見守ってくれた先生…
俺に金属器の使い方を教えてくれた盟友…
今まで出会った全ての人達が仲間が…
ひとつの運命の流れによって集まった…
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「…」
俺は…運命に導かれている!!
俺はーーー【特別】なんだ!!
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「…」ﾆｯ
ﾋﾅﾎﾎ「？」
ｼﾞｬｰﾌｧﾙ「？」
この時､ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ16才の青年だった…
精神と肉体にズレを持つｱﾘﾊﾞﾊﾞと違い…
その自信は若さ由縁の傲慢なのか…
その彼の運命は彼と彼の周囲の人達を巻き込み
予想もしない流れに流転して行くのだった…
ｱﾘﾊﾞﾊﾞside
ー翌朝ー
翌朝､起きてみれば､大変な事になっていた､街の警吏がｼﾝﾄﾞﾘｱ商会の差し押さえに来ていたのだ
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「どうなってるんだ!!」汗
その後、ｳﾞｨｯﾃﾙが事の真相を聞いた…
海難事故により多額の負債を抱えている事
そんな時､ﾏｰﾃﾞﾙ夫人…ﾚｰﾑでも有数の商会の持ち主が声を掛けてきたと…
絶対に儲かるからと持ち掛けられた話に乗ってしまったと…
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「なっ!!商売話に絶対何てねぇのに!!」
ｳﾞｨｯﾃﾙ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「そーいやここ数ヵ月､海難事故が続いてるってﾄﾄとｵﾙﾊﾞから聞いてたな…」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「くっ…こんな事に気が付かなかったのか…俺は…」
俺は負債の分と会計を見た時､これが詐欺である事を告げた…
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「…これは明らかに「投資」した商品が値崩れするように操作した痕跡がある…初めからこうなる様に仕組まれていたんだ…ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ」
ｼﾞｬｰﾌｧﾙ「ｼﾝ､今すぐに商会組合に報告しましょう!!」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「…ダメだ､それじゃ遅すぎる」
ｼﾞｬｰﾌｧﾙ「え？」
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「おい､ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ…妙な事考えてないだろうな？」
俺はこの時…胸騒ぎがしていた…
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「詐欺だと証明するのにどれだけ時間がかかると思ってる？負債は増える一方なんだ…だから…」カッ
皆「!!」
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「なっ!!バカ!!早まるな!!」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞはバアルに魔装し､ｳﾞｨｯﾃﾙからﾏｰﾃﾞﾙの居場所を聞き…行ってしまった…
ｱﾘﾊﾞﾊﾞ「ばか野郎…」
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作者名：修羅 | 作成日時：2017年12月4日 11時
