ゼパルの宝物庫 ページ38
アリババside
セレンさんはポツリほと語り出した…
幼少期からサヘルさんタミーラさん…ドラグル…ドラコーンさん達には心の底から信用していた…
軍人として毒蜘蛛姫と呼ばれる頃に周りは敵としてしか認識していなかったそうだ
周りの人達は皇女としての彼女と軍人としての彼女を遠巻きに接し、大きな壁があったそうだ
そんな最中でのバルバロッサとの婚約…嫌で嫌で仕方なかった…
そんな時期に…何時も笑顔で接してくる俺と出会ったと…最初は胡散臭い奴だと思ったそうだ…
弟分だったドラコーンも…亡命する最中…彼とは心が離れてしまったと…
サヘルさんとドラコーンさんとの関係を知り…とても寂しい思いをしたと…
もう…シンドバッドの事は恨んではいない…が時々…怖くなるそうだ…シンドバッドの人を引き付ける力が…
彼女は正直に話してくれた…
俺に結婚を申し込んだ理由は…形式でも夫婦になり…俺の金属器を自国を取り戻す為に使いたい事と…
その為なら俺を利用し…俺もセレンさんを利用すればいいと…
少しでもいい…この何とも言えないこの孤独から…抜け出したい…抗いたい
取り戻したい…バルバロッサから…パルテビアを…
アリババ「…結婚するうんぬんは別に構わねぇが…今直ぐには無理だな…今のバルバッドと煌帝国との微妙な緊張状態の中…パルテビアの皇女と婚儀を交わす…となると…パルテビアと煌帝国…両方一辺に敵に回すって事になるからな…」
セレン「…そうだな…ドゥニヤもそうなんだろ?」
アリババ「あぁ…俺とドゥニヤの関係が公になればマグノシュタットも敵に回す事になりかねない…だからドゥニヤと俺の関係は伏せている」
セレン「構わんさ…この迷宮攻略が終わった暁にはお前と行動を共にしよう」
アリババ「…好きにすればいいさ…人は…自由なんだくらさ」ニカッ
セレン「あぁ…」コクン
それから何時間たった頃だろう…ようやく皆が到着した…
最後にシンドバッドが到着して「時間がない」とバアルを魔装し、迷宮に穴を開けて進もうと言う…
ジャーファルは乱暴な!!と言うが
その瞬間、俺達全員の視界が…変わったんだ
アリババ「ビックリした…ここわ…」
シンドバッド「驚いた…魔装が解けてしまった」汗
??「やぁ、ここは私の宝物庫だよ」
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:修羅 | 作成日時:2017年12月4日 11時