交わされた盟約 ページ37
アリババside
何て事はなかった…
俺とセレンディーネさんは似たモノを抱えている…
彼女は王族としての責務を…しかし力及ばず…国をバルバロッサに乗っ取られた事を…
俺もまた、王族としての責務を感じつつもやりきれないジレンマ抱えている
互いに…理由は違うが弟の事が気掛かりで…国の為に何が出来るのか…
守る為に取り戻す為に…何かを「犠牲」にしなければならない事を…
だからって訳じゃない…何となく互いに引かれたんだ…似たモノを持つ者同士だから…
アリババ(セレンディーネさん…貴女は前の世界での…カシムと白龍を見てる見てーになるんだ…)
国を取り戻す為に革命の意識を持ち
父親を殺したバルバロッサに対しての復習心
本当にあの2人を見てる見てーでほっとけなかった…だからかな…何時も笑顔で話しかけてた…
それで逆に警戒されても仕方ないよな…結局はフェニクスを掛けてる事には変わりないんだから…
アリババ「セレンディーネさん話しがある」
セレン「セレンでいい…セレンディーネだと長いからな」
アリババ「…ならセレンさん」
セレン「何故にさん付けなのだ?タメ口でよいのだぞ?互いに同じ王族なのだから…」
アリババ「コホン…さっき話した通り、現状はバルバッドは人手不足…もし貴女が俺に力を貸し手くれるなら…セレンさんがパルテビアを取り戻す為に俺個人として…助力を惜しまないよ」
セレン「!!それは誠か!!」
アリババ「約束は守るよ…ただしそれは貴女が力を貸し手くれるかどう「その条件…飲もう」…いいのか」
セレン「構わん…国を取り戻す為に形振り構っていられないからな」ニコリ
寂しそうに…彼女は微笑む…
アリババ「俺としても主要交易国だったパルテビアを失うのは痛いからな…その為ならおれも力を尽くすよ」
ここに…バルバッドの王子とパルテビアの皇女との盟約が結ばれた…
セレン「盟約が結ばれた証だ」チュッ
アリババ「んっ!!」//
突然の接吻に…俺はタジタジになったのだ
セレン「アリババ…お前」//
アリババ「セレンさん…」汗
セレン「私の…夫になれ…私と…結婚して欲しい」
アリババ「え…」汗
今…何て…
セレン「私の事を毒蜘蛛姫と畏れ周りに信用出来高者は僅か数人だけだった…その内の1人は…お前なんだ…頼む」
そう言うセレンさんは…驚く程に弱々しかった…
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作者名:修羅 | 作成日時:2017年12月4日 11時