繁栄と破滅の精霊アスモデウス ページ22
アリババside
俺とグレドーラはアスモデウス攻略を進めた…
迷宮内は豊かな緑…木々が生い茂り、川も流れている…
そして…暑い…体力を持ってかれちまう
この迷宮内の生物達はほぼ全てが蟲と言ってもいい…
アモンの炎で焼き切っても
キマリスの重力で押し潰しても
べリアルの記憶を操作する力でも…
切りがねぇ…
アリババ「ハァ……ハァ……」汗
グレドーラ「王子…」
アリババ「魔力を使い過ぎた…また…い…し…き…が…」汗 フラフラ
グレドーラ「…脱水症状に…体中から血管が浮き出ている…体の限界か…」
アリババ「…あ…レ…は」ガクッ
グレドーラ「アリババ王子!!」
グレドーラside
アリババ王子が再び倒れてしまった…その上、先程と違い、吐血の量、体中からの出血…何よりも魔力が切れてしまえば
いくら金属器を5つ持っている超人と言えどただの人…
グレドーラ「…しかし難儀な事だ…妾は走る事と握力、腕力の力の無さには自身がある」
威張れる事ではないな…
アリババ「…」グニャ
グレドーラ「…?」グニャ
そんな時…妾達の目の前の空間が歪みー
フッ パッ
グレドーラ「!!ここは!!…」
アリババ「…」
先程まで、迷宮の廊下にいたのにも関わらず
いつの間にか別の場所にいた…これは一体…
??「フム…中々同士で面白そうと思ったが…やはり面白いものよのぉ…人間とわ…」
グレドーラ「!!誰じゃ」
??「わっちは繁栄と破滅より創られし精霊アスモデウス…お前達を宝物庫まで転送したのじゃ…」
グレドーラ「…アスモデウス…お主が…」
グレモリーの時の精霊は竜型だったのぉ…
アスモデウスは上半身は女性型…下半身はドレスに金属の装飾品、蜘蛛の足の様なモノが8本…
アスモデウス「お主達はわっちの迷宮はまだ4分の1程度しか攻略出来ておらぬのだが…余りにもお主等が合わせ鏡であり、相反する陰と陽の関係の様で面白そうだったのでな」
グレドーラ「…妾とアリババ王子が?」
アスモデウス「そうじゃ…お主等がわっちの迷宮に挑み入った時…お主等のルフを読ませて貰った…」
グレドーラ「ルフを読む?」
アスモデウス「…一方は祖国の繁栄と発展を望み…」チラッ
アリババ「…」
アスモデウス「一方は破滅と支配を目論む…」チラッ
グレドーラ「…なるほどのぉ…」
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作者名:修羅 | 作成日時:2017年12月4日 11時