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第70迷宮セーレ ページ12

アリババside




俺とユナンさんは第70迷宮セーレに飛び込んだ…セーレ…一体どんなジンが眠っているんだ!!



アリババ「…」キョロキョロ




目の前に広がる光景に…


ビュゥー ビュゥー


ビュルルルルルルルルルル


ゴロゴロ…


ゴロゴロゴロ…



ズガガガガガガガガガガガガガガガ






アリババ「なんじゃこりゃーーーーーっ!!」エーーッ!!

ユナン「驚いたかい?アリババ君?」ウフフ



天井…から…雷が落ちてきてるんですけど!!


横風が鋭利な刃物みてーに壁を削ってるんですけど!!



ユナン「驚いた?ねぇねぇ?驚いた?」

アリババ「お…驚きました…なんですか?この迷宮は…こんな…天候その物みてーな迷宮…初めてだ…」

ユナン「…」クスッ

アリババ「ユナンさん?」

ユナン「アリババ君のその反応、僕はとっても好きだなぁ〜…いつ以来だろう…こんなに笑ったのは…」

アリババ「…」

ユナン「君と僕は少し似ているね…」

アリババ「…そうですね…根本的なモノは違いますけど…似ています…」


ユナンさんはマギとして9度転生している…

未来に向かって転生してるんだ…

けど俺は未来からルシファーの力でやって来た形だ…

根本的なモノは違う…けどとっても似ているんだ



ユナン「僕のボルグ(防御魔法)で落雷と突風を防ぐから先に進もう、大丈夫だよ、昔この迷宮に来た時に正しい道は把握済みだよ」

アリババ「流石はユナンさん!!伊達に長生きしてませんね!!」

ユナン「えっ!!アリババには僕がどう映ってるの!!」ガーン




暫く、ユナンさんの案内によって正しい道を進み続けた

本当に不思議な迷宮だ…アモンとも、バアルとも、キマリスとも、フラウロスとも違う…

どっちかと言うとストラスの迷宮に似てるな…

雲もないのに雷は落ちるし…

突風が吹き溢れてるし…



そんな事を思っていたら…



ユナン「たどり着いたよ、アリババ君…セーレの宝物庫がある、死の街の扉前だ」


アリババ「…どうやってこの扉をひらくんですか?」


ユナン「見てアリババ君、扉の先と先に手形があるでしょ?」

アリババ「あ…」(左右の扉の端と端に手形がある…アモンの扉の時と一緒の仕組みか!!)



そうか…それでユナンさん…俺と一緒に来てくれたのか!!

端と端のこの距離じゃ、1人じゃ無理だった…

この迷宮は初めから2人で攻略する事を前提になっていた迷宮だったんだ!!

戦慄と震撼の精霊セーレ→←ファナリスの故郷



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作者名:修羅 | 作成日時:2017年12月4日 11時

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