ファナリスの故郷 ページ11
アリババside
元々俺がしゃしゃり出なくても、ジャーファル達なら何とか出来るハズだ…
影響力のある、あの人も何をするのが効率的か分かってるだろうし…
アリババ「お久しぶりです…ユナンさん」
ユナン「そうだね、待っていたよアリババ君、行こうか…迷宮を出現させた場所に」ウフフ
アリババ「はい」コクン
俺は直ぐにユナンさんによって大峡谷じゃない、別の場所に飛んだ…
目の前に広がる光景は…
アリババ「…廃村になった…集落?」キョロキョロ
ユナン「ここはファナリスの村」
アリババ「!!」バッ
俺は勢い良く、ユナンさんの方に振り向いた…
アリババ「ここが…ファナリスの村…」汗
多少の建物は残ってほいるものの…その殆どが破壊され…風化していた…
ユナン「そうだよ、アリババ君の所にいるヴィダール君とモルジアナちゃんの故郷…」
アリババ「俺…初めてきました…ここが…」
かつて、俺が愛した人の故郷…
ユナン「…アリババ君、此方だよ」
アリババ「あ、はい…」
俺はユナンさんに案内され…
ーセーレー
そうトラン語に印されていた…
ユナン「この迷宮は第70迷宮セーレ…」
アリババ「セーレ…」
ユナン「君にあげるよ…まさか、僕も少し驚いているんだ」
アリババ「え?」
何に驚いているんだろう?
ユナン「このセーレはね、僕が1度目の人生で初めて選んだ王の器…彼にあげたモノなんだ」
アリババ「!!」
ユナン「出会った頃の彼はね、アリババ君やシンドバッドみたいに、とってもいい奴だった…けど…」
アリババ「…」
ユナン「…幾度の戦争…人々の飽くなき欲望…それらによって彼は変わってしまった…暴君に…」
アリババ(…この人がずっと大峡谷に隠っていたのは…一種の防衛本能どったのかもな…)
ユナン「…僕も最後には、最初に選んだ王の器の手によってしんじゃったんだ」
アリババ(初耳だ…昔1度どけ、アラジンから聞いた…事があったな…ユナンさんは王の器が怖いって…)
ユナン「どうなるのかな」
アリババ「え?」
ユナン「僕が今まで選んだ…王の器が一時代1人だけだった…けど僕はシンドバッドだけじゃなくて」
アリババ「…!!」
ユナン「君も僕の王の器に選んだ」
アリババ「ユナンさんーー」
ユナン「行こうか、アリババ君」
………
……
…
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作者名:修羅 | 作成日時:2017年12月4日 11時