グレイス=フィールドの最年長 (ページ42)

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41話ページ42

Aside

私は施設にあった本の説明をする

ギルダ「Be quiet？」

アンナ「私もそれ読んだことあるけど…そんな本だったかしら？」

『仕掛けがあって簡単には読めないの、今はフィルにあげた。私達の農園の数とか、安価量産型農園とか、とにかく鬼の世界の歴史のようなものが簡単に書かれてあったわ』

トーマ「A姉心理学者ってより考古学者じゃん」

『まぁそれはいいとして…量産型農園の数はとにかく沢山あるのよ、多分数百ぐらい？』

ソンジュ「まぁその中でもお前らみたいな高級農園はわずか4つ」

ドン「4つ！？たったの！？」

『じゃあミネルヴァさんの手引きがあるとしたらその4つってことね』

ソンジュ「だがまぁ出られたとして生きていられるか…その危うさはお前たちも身をもって味わった通りだ」

ソンジュの発言にナットとロッシーが思い出したのか顔が引きつっていたので頭を撫でると少し安心したような表情をする

ソンジュ「脱走者には期待できない……だが盗難ならば稀に聞く」

エマ「！？」

『盗難？』

ソンジュ「人間食いたさに農園を襲って盗む鬼はいる。ごく稀にだがな…使えるとしたらそこだと俺は思うねただし、あくまで使い方次第だが」

『……』

ソンジュ「高度に知能を持った…お前たちみたいな人間は農園外では他にいない、それが現実少なくとも俺が知る限りではな」

こうして地下迷路最後の日が終了した。

次の日、私達はやっと地下迷路を抜け、荒野にでた。やっと目的地へ着くと思い皆喜んだがやはりムジカ達との別れが辛いのか泣きついてしまう

アリシア「やだやだやだぁムジカぁやだよう」

イベット「お別れやだ」

『イベット？そっちはソンジュの相棒の馬の鬼よ？悲しむなら普通こっちじゃない？』

アリシア「やっぱりお別れなんてイヤ」

マルク「もう少し一緒に…一緒にいられない？」

駄々をこねてしまう5歳児組をあやす、荒野を歩いている限り鬼には出くわすことはないとソンジュが言った…何故鬼が寄り付かないのかしら？

『そうだ、ソンジュ…このブレスレットって』

ソンジュ「あ？まぁ…鍵だな、持ってるといい事あるぞ」

『鍵？なんの？』

ソンジュ「さあな」

レイ「A姉、エマいけるか」

「『うん』」

こうして私達と2人の鬼との不思議な旅が終わった。