グレイス=フィールドの最年長 (ページ41)

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40話ページ41

Aside

エマとレイの説教があった日から3日後、私達は順調に地下迷路をつたって遠回りだけどB06-32に近づいていた

エマもレイもドンも弓をソンジュから習っていた。私はやろうと思った。思ったけど…弓が上手く引けなかった

『私力ないからね…』

ムジカ「でもあなたその分医療知識が凄いわ」

アンナ「A姉さんは頭がいいのよ！私が看護師ならA姉さんは医者って感じね」

2人から慰めの言葉を貰う

『ありがとう』

そして約2日後、明日には上手く行けばB06-32に着くというところまで行った。

ドン「明日頑張ればB06-32だ！！」

ナット「がんばればね」

クリス、イベット「「じゃあがんばる！！」」

B06-32に着くことを喜ぶもの、ムジカ達とのお別れを惜しむもの、期待していた人間の集落がなく計画のズレについて考えるものと様々だ

レイ「確かにフィル達を迎えに戻るにも人員はいるしな……」

エマ「A姉、13年前に脱獄した人がいるって言ってたよね」

『確かに言ったけど…警報音なんて聞いてないからもしかしたら違うのかも』

そういうと今度はソンジュの元へ聞きに行くエマ

エマ「私たちみたいな他の脱走者知らない？噂とか聞いたことない？」

レイ「農園は沢山あるしミネルヴァが他にも手引きしている農園があるかもしれない」

ラニオン「あっそうかなら俺達以外にも出てくる奴らがいるかも…！」

ソンジュ「いや聞かないね、たとえいたとしても一人二人…ほんの少数だろう」

エマ「！」

ラニオン「えっ」

エマ「どういうこと？」

ソンジュ「そもそも農園って言ってもGFみたいな高級農園はごくわずか、ほとんどが量産農園なんだよ」

トーマ「量産農園？」

『それ、私が読んだ本に載ってた。安価量産型農園…つまり劣悪な環境でただ生かし太らせ出荷する施設』

ドン「どんな本読んでたんだよ…」

私の説明にゾッとしたような顔をする皆

ソンジュ「あぁ、そこで生まれた人間は言葉も解さない、名前もない、意思など…ない」

『だから逃げようとも考えないってわけね』

エマ「A姉はなんでそんなに冷静なの……」

『本に載ってたし、鬼達が私たちを高級とか特上って呼ぶから…私達が高級ってことはその下のランクが存在するってわかるわよ』