【名探偵コナン短編集】

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蘭｢あの安室さん。ポアロの方はよかったん
ですか？｣

安｢ご心配なく。今日は買い出しで終わりでした
ので｣

園｢いーじゃないの！イケメンが1人増えたんだし！｣

先程、急きょ安室もカラオケに参加する事に
なった。

というわけで... A、蘭、園子、コナン、元太、
光彦、歩美、そして沖矢と安室 のなんとも異色な
メンバーでカラオケ店へ足を運んだ。


コ｢あ〜〜この世界はァあ〜アナタの色に
なるうぅよォォ｣

『...あの子なかなか...』

園｢音痴 まだ治ってなかったのね...｣

コナンの音痴に苦笑いをするA。

安｢Aさんは何を歌うんですか？｣

ずいっとAと肩くっつけて歌本をパラパラと
めくる安室。

まぁ普通の部屋にこの人数だからぎゅうぎゅう
なのは仕方ないが...。

至近距離の横顔に思わず赤面するA。

安｢Aさん？｣

と不思議そうに顔を覗き込む安室に慌てて答えた。

『そ、そうですね...倉木〇衣さんとかですかね』

するとポケットのスマホから着メロが鳴った。

Aは表示を見ると、沖矢の方を見た。

しかしそこには先程まで座っていたはずの沖矢が
いなくなっていた。

蘭｢昴さんならさっき出ていったよ｣

蘭に言われてAはコップを持って立ち上がった。

『ちょっとドリンクバー行ってくるね』

そう言ってAは室内から出た。

その様子を安室は探るような目で見ていた。




店内をウロウロしてある人を探していると
後ろから名前を呼ばれた。

『あ、見つけた...』

Aは沖矢に駆け寄って言った。

『で、どうしたんですか？電話なんかかけて...』

沖｢ああ、実はな...｣

しばしの間。もしかしたら大事な事かも...と
息を飲むA。

沖矢から出た言葉は...

沖｢実は...スマホの調子が悪くてな。ちゃんと
連絡が取れるかどうか不安になって試しに
電話をしたんだ。ちゃんと繋がって安心したよ｣

『...ソウデスカ...』

なんだそんな事か...と目が点になるA。

沖｢それと｣

沖矢はポケットからあるものを出してAに
渡した。

『...絆創膏？』

沖｢ああ。やはり気づいていなかったか...。
それは虫刺されではないのか？｣

沖矢が自分の首筋を指して場所を教えてくれる。

鏡で見てみるととそこは確かに赤くなっていた。

『あ...いつの間に刺されたんだろう...』

沖｢その絆創膏で隠しておけ｣

『ありがとうございます』

とAは虫刺されに絆創膏を貼った。

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