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ページ20

『んんっ...は、...っ!』

いきなりの深いキスに驚いて暴れるA。

しかし男の力には適わず、それは無駄な抵抗に
なってしまう。

赤井は一心に深く深くAにキスをする。

角度を変え、唇を吸って、逃げる舌を捕まえては
何度も絡める。

眉間にしわをよせてどこか余裕のない表情で。

『ふ...っ、んんっ...』

赤「は、...っ、」

聞こえるのは2人の吐息とベッドの軋む音だけ。

その時、赤井の上着のウチポケットから
ポロッと何かが落ちた。

それは白い小さな箱だった。

『っ、何これ...』

そう赤井に問うと、赤井は気まずそうに視線を
逸らした。

Aが手に取ると箱の端に小さく
Dear.A とローマ字で書かれていた。

それを見てAは目を見開く。

『...開けていい...?』

赤井は逸らしたまま何も言わない。

Aがそっと箱を開けると、中には指輪が
入っていた。

『...秀一...これは...?』

じっと赤井を見つめるA。

赤井はため息をついてやっと口を開いた。

赤「...遅くなってしまったが...誕生日プレゼントだ」

『...ふ...うう...』

ぽたぽた、とAは涙を流す。
それにびっくりして、おろおろする赤井。

赤「Aっ...?」

『...ごめ...ごめんねっ...ありがとう...ううっ...』

涙を流してお礼を言うAに赤井はそっと
Aの体を起こした。

赤「貸してくれ...」

と箱から指輪を取ると、Aの指にそっと
はめた。

赤「これからもずっと...
俺のそばにいてくれないか?」

『...うんっ...!』

ギュッとAは赤井に抱きついた。

赤「誕生日の事は本当に悪かったと思ってる...」

『...ううん...もういいよ...!』

赤「必ず埋め合わせるさ」

Aはぎゅっと抱きしめる力を強くした。

赤「...早速なんだが...」

『ん...?』


赤「抱かせてくれないか?」


『.......』

その言葉に固まるA。ぱっと赤井から離れた。

『.....ん?』

赤「今すぐAを抱きたい」

『.....』

バッ と赤井から逃げようとしたがやはりあっけなく
捕まってしまう。

今度はうつぶせに倒される。

赤「言っただろ、埋め合わせをするって...」

きゅ、と指を絡ませる赤井。

『でも...』

赤「それに、やはり安室くんとの事を思い出すと
どうも俺の気が収まらなくてな...」

赤井はAの耳に唇を当てて囁いた。

“ 覚悟するんだな ”


その晩、Aは赤井に美味しく食べられた...。


END

工藤新一 * 返事はまた→←*



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みち - 43ページのジン可愛すぎかよ… (2019年5月1日 4時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
レモーン(プロフ) - 音さん» 大丈夫ですよ! (2019年2月26日 3時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 2回目にしたコメント字が抜けてました...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 これ正しくはアニメで見ました。 でした。 すみませんでした...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 作者さんにお聞きしたいことがあるのですが...。 作者さんとお話したいと思っているのですが...。 ここ以外でお話することって可能ですかね? (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 ここの小説ではこの修学旅行編を書いてる 人って居ないですよね? ここの小説でも読んでみたくて探しては みたのですが...。 いつかここでも読めたら良いですよね?...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモーン | 作成日時:2017年9月27日 23時

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