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ページ19

丁度月明かりで物は判別できるので、
電気は付けずに財布を探す。

『秀一が来るまでに探さないと...』

確かリビングのソファに置いたはず...とソファの
周りを一周ぐるっと回るがそれらしきものは
見つからず...

落としたのかもしれない、としゃがんで探すも
無く、おかしいな...と立ち上がると


「何をしてるんだ?」


いきなり耳元で声が。
その声と同時に背後からぐいっと抱きしめられる。

驚いて振り返ると赤井秀一だった。
変装も解いている。

『なっ...!ちょっ、離し...!』

離れようとすると更にグッと抱きしめられる。

赤「離したらまた避けるだろ?...それとも、
やっと口を聞く気になったのか?」

『違っ...財布を取りに来たの!』

Aがそう言うと赤井は腕をほどいた。

赤「...財布なら寝室だ」

『そ、そう...』

何で寝室に? と思いながら向かうと確かに
ベッドの上にあった。

『よかった...これで帰れる...』

ガチャ

財布を持って振り返ると、扉の前には赤井が。
しかも鍵を閉めたような音がした。

『...秀一...?』

赤井はまっすぐAを見つめてゆっくり
歩み寄る。

...ヤバい。と危険を察知したAは扉に向かって
駆けたが、あっけなく腕を捕まれてしまった。

そして少し乱暴にベッドに投げ倒される。

『ちょ...っ!』

起き上がろうとすると既にAの上には赤井が。

赤「...随分安室君と親しくなったようだな」

『...安室さん...?』

どうやら赤井はたまたまポアロの前を通った時に
Aと安室の姿を見たようだ。

赤「まさかキスする仲までになったとはな...」

『は...?!キス...?!』

何の事だ...と頭を巡らせるとはっと思い出した。

『あれはキスじゃなくて、口元のクリームを
拭ってくれたの...!』

それを聞いた赤井は一瞬固まったが、またすぐ
難しい顔をして言った。

赤「例えそうだったとしても、好意のない女に
そんな事すると思うか...?」

『...安室さんが私に好意をもってるって
言うの...?』

赤「そうだ」

そう言われたAは顔に少し笑みを浮かべて
言った。

『...それも悪くないかもね。安室さん私の誕生日
知っててくれたし...』

ピクッと赤井の眉毛が一瞬動く。

『私安室さんでも全然アリ...んんっ!』


赤井はAの口を勢いよく自分の唇で塞いだ。

*→←*



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みち - 43ページのジン可愛すぎかよ… (2019年5月1日 4時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
レモーン(プロフ) - 音さん» 大丈夫ですよ! (2019年2月26日 3時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 2回目にしたコメント字が抜けてました...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 これ正しくはアニメで見ました。 でした。 すみませんでした...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 作者さんにお聞きしたいことがあるのですが...。 作者さんとお話したいと思っているのですが...。 ここ以外でお話することって可能ですかね? (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 ここの小説ではこの修学旅行編を書いてる 人って居ないですよね? ここの小説でも読んでみたくて探しては みたのですが...。 いつかここでも読めたら良いですよね?...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモーン | 作成日時:2017年9月27日 23時

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