【黒バス】声を喪った歌姫

42曲目 ページ13

「あ、そういえば」

「気になってたんだけど」


「「このビニール袋は何？」」





ちっ、こいつら余計なことばっかりに気がつきやがって←





「…何、その間」

「俺たちには言えないこととか？」





あ…やば。


私の不自然な沈黙は、二人を怒らせてしまったらしい。


甘いマスクに黒い笑顔を浮かべる2人。





はぁ…もう…





『別に。何でもないよ』

「何でもないってことないだろ」

「A。大人しく言いなよ」


…後悔するなよ？




『わかった』




ビニール袋の中に手を突っ込み、あれを掴む。


見て泣き叫べ！兄共よ！←





『呪いの藁人形』←




「「」」←






尸とかした兄たちに満足したあと、私はサッサとお風呂に入ることにした←






ざ ま ぁ (⌒▽⌒) ←









・









・









・



…朝。


私の体は、何者かによって左右に揺らされていた。





「A、朝だよー起きてー学校遅刻するよー」




…あーお兄ちゃんか…これはシカトだな←



再度眠りにつこうとすると、



「今起きなかったらキス、するy」



はいおきましたおはようございますいいあさだねあっあめふってるじゃんやだなめんどくさい←


お兄ちゃんが言い終わる前に、布団を跳ね除けて起きた←




「…むぅ…寝てても良かったのに…」




軽く頬を膨らましているお兄ちゃん。


枕元においてあったスマホを手に取る。






『捕まりたいの？』←





その発言、犯罪に繋がりかねんぞ？←







・・・






「おいしい？」




口一杯にお兄ちゃんが作った朝ご飯を頬張りながら、親指を立てる。






「良かった」





にこり、と笑う我が兄。






背景に華が見える…気がする。



これで堕ちて泣いた女性が何人いるのだろうか…



私のお兄ちゃん達は、料理もできたりと女子力もかなり高い。

正直、女装も、似合うと思う。言ったら殺されるだろうけど…←






「失礼なこと考えてるでしょ？」


『メッソゥもない』←


「…まぁいいや、それより」

「昨日の夜、Aが寝た後に」

「面白い番組がやってたんだよね」



？




「「見てみなよ」」







・









・


私は録画されていたその番組を見終わった。

番組とは言っても、数分にも満たないものだったけど…






これはこれは



面白くなってきたじゃん。




小林さんはこれを見て、どう思ったんだろう…？

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