【黒バス】声を喪った歌姫

41曲目 ページ12

家にたどり着いた時にはもうあたりは暗かった。


鍵を取り出し扉を開け中に入った。






瞬間。






「「おかえり、A！」」





パッと玄関の電気がつき、私は両側から同時に何者かに抱きつかれた。



…抱きつかれた、ではなく、身長差的に抱き上げられた、といったほうがいいかもしれないけど…



そのままリビングのソファへと運ばれる。






「Aの可愛い顔が見えないじゃん。眼鏡も」

「マスクも」

「鬘も」


「「全部取っちゃおう」」




リズムよく、繰り出される2人の会話。



あまりにギュウギュウと抱きしめてくるので、かなり、苦しい…死ぬる←





なんとか、2人の腕を叩く。




私苦しい。このままじゃ死んじまうからhelp←



そんな意味を込めて叩く←





「？…あ、ごめんごめん」

「苦しかったよね」



やっと解放されて一息つく。




『こんなにギュウギュウされたら苦しいよ。当たり前でしょ、お兄ちゃんたち』




「「あはは〜」」





スマホ画面を2人に突きつけると、2人の兄は同時にゆる〜く笑った。



その笑い方も、表情も、すべてそっくり同じ。






…そう、私の兄たちは一卵性双生児の双子。

20歳。





普通双子といえど、ここまでそっくりなのは珍しいと思う。





性格まで似てる。









我が兄たちながら、どっちもかなりのイケメンだし、出来ないことはないくらいの完璧さん達なのだ。特技は、コンピュータのハック←







…まぁ、強いて欠点を挙げるなら…









「…でも、苦しんでる顔も可愛いんだもん」

「笑ってる顔もいいけど」


「「Aのどんな顔も可愛いからしょうがないじゃん？」」





『一旦死ねよ(＾ω＾)』←









重度のシスコンで、軽く病んでるってこと←






…強いてあげるべき欠点じゃないね。




普通に欠点だね(白目←








「「そんなこと言わずに〜」」







再び二人の間の空間に引き込まれる私氏。





私を挟んでイチャイチャし始める二人を見て思ったのは、このはも野郎達がぁ‼︎ってことだった←






この前彼女欲しくないの？って聞いたら、要らないって即答されたから、もうこれお互いが恋人なんでしょう、禁断の同性双子愛エンジョイしちゃってるんでしょう←







…







( ≧Д≦) ､ ､ ､ﾍﾟｯﾍﾟｯﾍﾟ!!←

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