【黒バス】男みたいだけど女です。part6

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あまり間を置かずに反論が聞こえてきた

経営は苦しくないだろう、今までの赤字も少ないだろうと言う反論

さすがにこれじゃダメか

じゃあ次は…っと


『確かに経営は苦しくありません。ですがこれから新商品の開発もありますし、新店舗も増やしていかなくてはなりませんのでこれ以上の支援は出来ません』


どうだ

……チッ、ダメか

くそめんどくせぇな

餌の事となると真剣になる畜生共め

じゃあ…まあ、多少言葉が荒くてもいいだろう

ビビらせた方がいい

俺はメールを送った

たださっきと違う事は文章の初めに「眼光を鋭くし、相手を睨み、そして絶対に意見を通す威勢を見せながら言ってください」とつけたこと


『いい加減にしろよ。てめェら所詮は餌という名の金に縋りつく事しか出来ない畜生共のくせに飼い主に楯ついてんじゃねぇ。今ここで支援を切ってやってもいいんだぞ？』


ざわついた空気と怯えた声

きっと修ちゃん先輩、怖い顔してんだろうな〜

くそっ、盗撮カメラをタブレットに埋め込んでおくべきだつた

よし、あともう一押し

次のセリフを送ろうとしたその時、征ちゃんの声が聞こえてきた

イレギュラーな事態が発生し、思わず指を止めて聞いた


『先程から申し上げているように支援はこれ以上出来ません。何故ならあなた方の会社にこれ以上金を掛けるのは無意味だからです』


お？

いい感じじゃない？


『特に大ヒット商品を作り出すわけでもなく、かと言ってその余ったハズの金をこちらに返す訳でもない。そんな会社にこれ以上の金はかけられません』


よしいいぞもっとやれ


『そもそもあなた方の会社は俺の支援で倒産していないも同然。生かされている分際でこれ以上の餌を要求？冗談じゃない』


これならもう俺の指示いらねぇな

あーいい仕事した


『金を増やすのはいい。ですがあなた方はそれに見合った成果を出せますか？出せませんよね。それならこちらも金は出せません。これでこの話は終わりです。失礼します。行くぞ虹村』

『はい』


…⁈

い、今の会話何⁈

「行くぞ虹村」「はい」だって⁈

死ぬ程かっこいいんだけど‼俺の旦那と先輩かっこいいんだけど‼

あぁ…録音しとけばよかった…くそ…

聞こえますか俺の腹の赤ちゃん…

お前の父さんくそかっこいいぞ…

…そうか、アイツ父さんか

俺母さんか

自覚したら恥ずかしくなってきた

やめよ、考えるのやめよ

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