【黒バス】男みたいだけど女です。part6

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そろそろ着いたかなー

一応無線も渡しといたけど大丈夫だろうか

耳につけとけば邪魔にもならないし変にも思われないからいいと思ったけど

お、車から出たな

…何かすっごい盗聴してる気分


『A、聞こえるか』

『はいはーい』

『今会議室に向かってるとこだ。今回は予算の話とか言ってんだけど…赤司の奴ここの会社に支援してたのか？』

『支援、という名の餌ですよ。動物は餌が無くなればやがて餓死する。会社も同じです。会社が動物で金が餌、そして俺達がそれらを支配する飼育員です』

『お前ら2人も立派な社会の闇だな…』

『嫌だな〜。これくらいしないと権力は手に入りませんよ？権力でどうこうするつもりはありませんが持っていて損はないでしょう』

『後輩が怖い』

『その怖い後輩のもっと怖い先輩が修ちゃん先輩なんですけどね。さて、指示しますけどいいですか？』

『おう』

『会議室で俺と話していれば不審に思われます。なので会議室に入ったら話す事は出来ません。タブレットに送ります。あ、でも無線の電源は入れといてください』

『何でだよ』

『その場の会話を聞くためです。会話を聞かないと指示できませんよ』

『あ、そうか。分かった』

『今何処ですか？』

『赤司と会議室の前だ』

『そうですか。では入ってください。あ、』

『何だ』

『合同会議なのでそこの会社だけではなく他の"動物"もいるので、お気をつけて』

『おう』

『ではこれで会話は終わりです。危害を加える輩がいるかもしれませんのでくれぐれも怪我などないようお気をつけくださいませ』

『わかった』


…入った

あぁ、秘書が変わったとざわついているのか

それだけでか…くそじじい共め

音の響きからして少し大きめの会議室だな

征ちゃんが座った

基本秘書は立つからな…

これからが本題

今回の会議内容は…予算をもっと増やせって？

ふむ…とりあえず最初は物腰柔らかく言ってもらおう

俺は言ってほしい内容をメールで送った

それを修ちゃん先輩が自分で考えたかのように読む


『これ以上の支援は無理です。こちらも色々と苦しいのでご勘弁を」


真っ赤な嘘

何も苦しくない

黒字だし経営も潤滑に回せている

これでこのバカ共を騙せればいいんだが

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