【黒バス】男みたいだけど女です。part6

260 ページ20

ー翌日ー

つ、ついに…征ちゃんの…お父様に…会う日が…

な、何か征ちゃんスーツ着てる…い、いや食事が終わった後は仕事あるから当たり前だけど

そ…れにしても…俺も仕事あるのに何だこのヒラヒラした服…

ドレス…みたいな…

何これ…初めて着た…

スースーする…

征ちゃんがこれじゃねぇとダメって言うから着たけど落ち着かない…

それに今は征ちゃんに化粧して貰ってるし

何でだぁ…


貴「征ちゃん…絶対変だよ…ねぇ、化粧もしなくていいよ…」

赤「大丈夫、変じゃない。化粧は常識だろう」

貴「でも仕事あるから俺もスーツがいい…」

赤「そのままでも十分こなせるから安心しろ。よし、化粧も終わったぞ」

貴「い、行かなきゃダメ？」

赤「当たり前だろ」

貴「うー…」


準備も終わったということで二人で征ちゃんの家に向かった

くそでけぇ家だな…

敷地広ッ

ここ東京だぞ？

物価高いんだぞ？

は？

まあ…いいか

玄関まで来たのはいいんだけどメイドと執事が出迎えてくれてるーー！

うわ、初めて見た

実際あるんだ…

それから中に入って征ちゃんに「ここだよ」と言われる

あぁ…ついに…


赤「ただいま帰りました。父さん」

征「よく帰ったな、征十郎。そちらが恋人の…」

赤「Aです」

貴「あ、えと、白崎Aと言います！い、いつも征ちゃ…征十郎さんには良くして頂いています…！」

征「こちらこそ息子が世話になってるよ」

貴「と、とんでもないです…」

征「征十郎、Aさんと二人で話がしたいから少し部屋に戻ってなさい」

赤「はい、父さん」


え、えぇぇ?!

ちょ、いきなり二人きり?!

何で?!


征「そこに座って」

貴「は、はい」

征「征十郎とはいつから？」

貴「高校生の時です」

征「高校生か…征十郎には手を焼いただろう」

貴「手を焼いたり焼かれたり…ですかね…」

征「私のせいで人格が2つに分かれてしまったみたいで…」

貴「そ、そんな…お父様だけに責任があるわけでは…」

征「妻を亡くしたショックで私も混乱していてね…征十郎の教育には余計に力が入ってしまって」

貴「一人息子ですもの…」

征「その点では申し訳ないと思っている。あの子を戻してくれたのは君か？」

貴「いえ、俺…私は何も。中学からの友達と高校で出来た友達のおかげです」

征「そうか…」

貴「それと…謝るなら本人に直接言ってあげてください。その方がいいと思いますので…」

征「そうだな。今度言うよ」

261→←259

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す