働き始めたバーで絡まれる話�� ページ7
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2人が愉快そうに笑うのに
苛立った男が足を踏み出したと
同時にその頭が床に押し付けられた。
「…何でもいいけど
そろそろその汚ぇ手離せー??」
潰れたような声を出して
床に伏した拍子にその手が離れて
竜胆はAを背中に庇った。
「大丈夫か??」
「うん。平気だよ。」
蘭は笑って頷いたAを見やると
手首が赤くなっているのに気付く。
踏み付けていた男の髪を引っ張って
顔を上げさせた。
「…おい。」
「っんだよ…痛ぇな…」
蘭と目が合った男はその冷たい眼差しに震えた。
「お前、Aチャンに何してくれてんだー??
手赤くなってんだろうが。」
「…ひっ…すみませんっ…!!」
「そうそう。
小者は小者らしく、そうやってりゃいいんだよ。
あんまり調子乗ってっと、消すぞ??」
蘭が低い声でそう言いパッと
手を離してやると逃げるように
走り出した男の足を竜胆が引っ掛けた。
「…テメェ、自分で飲んだ酒の
金くらいちゃんと置いてけよ。」
焦ったように財布を漁ると
一万円札をカウンターに置いて
今度こそ店を出て行った。
篠崎と本田は手を叩いて笑った。
「ははっ!!傑作だわ。
やっぱり本職は違うなー。」
「ちゃんと金持ってて良かったなぁ、アイツ。」
「Aさん、大丈夫ですか??
これで冷やしてください。」
マスターは袋に氷を入れると
Aの手首にそっと当てた。
「ありがとうございます。
でもホントに大したことないですから。」
Aはお礼を言うと笑った。
「今日はこのまま上がって下さい。」
「それはさすがに…」
「大丈夫ですよ。
お2人にも手伝ってもらいますから。」
「そうそう。俺らやっとくから
気にすんなって、Aちゃん。」
「今日は面白いモン見れたし
2人の酒もオジさんたちがご馳走してやるよ。
また飲もうな??」
「いいのー??ご馳走さん。
じゃAチャン帰ろ??」
蘭は軽くお礼を言ってAの手を引いた。
竜胆もにかっと笑うと小さく頭を下げた。
「あざっす。そのうちまた。」
「騒がしくしちゃってすみません…
今度はゆっくりお話しましょうね。
お疲れさまです、マスター。」
「「またなー。」」
「お疲れさまでした。」
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むちょ - とってもとってもとっても素敵なお話でした！！一気に読んでしまいました('ω')3人で幸せでとっても良きでした！ (12月14日 17時) (
レス) @page2 id: a1b97b3e35 (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです(◍•ᴗ•◍)わたしも書きながらニヤニヤしてます笑 (2023年2月20日 5時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです‼️ニヤニヤしながら読んじゃいました！ (2023年2月19日 1時) (レス) @page19 id: ac76470a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2023年1月19日 17時
