今までのstory

１０８話 ページ8

そして遠い未来＿＿＿＿＿ ＿＿ ……… …… …




「俺の名前は藤丸立香。えっと………俺は1度、新宿でアサシンに会っているんだけどね………はははっ……これから一緒に人類を、未来を共に救って欲しい」


「いいよぉ。任せな大将………おっと、真名は内緒な？」


此処はカルデア

人類の未来を、歴史を守るためにサーヴァントと共に戦う


グランド・オーダー

未来を取り戻す為の物語


そんな大きな話をしているのに、あまり危機感を感じないアサシン


「あ、英霊召喚、成功したんですね！藤丸君！あとマシュさんも！」

廊下を、藤丸、マシュと歩いているアサシン
するとその先からある少女が此方に向かってきた

「あ、燕さん、今日もお仕事ご苦労様です」

「いえいえ！藤丸君の方が余程疲れているかと……最終確認と情報の為、アサシンさんはこちらへ来てください。」

「これはこれは……美女に連れていかれるたァ、俺も隅に置けないねぇ」

「美女だなんて……初めて会った人にそんな事を言うのはいけませんよ？もう……」


「じゃあな大将、また後で部屋案内頼むぜ」
「……」
「？？どうされましたか先輩」


「……新宿のアサシンと"鈴原"さんって、何だか似てるような……」



「……？！」


アサシンはその一言で我を忘れる





『私の事は忘れてね』






あの日から、彼があの世界から消滅した時、その世界の出来事や思い出が少し薄れていた


しかしその苗字を、アサシンが忘れるわけがない


「……言われてみれば……髪型、瞳の色、顔の輪郭………ほぼ一致しています」


「もう、マシュさんまで何を言っているんですかー！少し似ているだけですよ！」

「……アンタの名前は……？」



「あ、申し遅れました！私"鈴原 燕"と言います！ 」




「じゃあ、燕……あんたを育てた母親の名前は………？」









.









「私の母さんの名前、"鈴原 Aって言うんです！でもどうしてそんな事を？」


「……っ……いや、因みに、父親は……？」

「え？！………うぅん……あまり聞けてないんですけど……」








「母さんが大好きな人で、私が産まれる前は家に居た、って事は言ってました！」

「……っ……」



何かが込み上げてくる
アサシンは少しだけ顔を緩ませた


「因みに私の名前、その人から1文字貰ったとか！お父さんに1度でいいから会ってみたいなぁ……」

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