14 試練に向けて ページ15
次の試練のキャプテンはアセロラちゃん。次の試練はゴーストタイプ。
「…あ、ああああぁ…」
「…だ、大丈夫?」
あまりの怖さに全身が震える。思考回路もぐるぐると混乱する。
「…A、ゴーストタイプが苦手なんだよねー」
ハウ君が私の代わりに説明してくれる。
「…なるほど…これじゃあ試練どころじゃないかもね?どーする?」
「それでも試練は受けなきゃ…う、うけ…ううぅ……」
情けないとわかっていても無理だ。怖い。
「…あ!じゃあハウ君と一緒に来てみたらどうかな!もちろんハウ君は別で試練を受けてもらうけどね!」
「おー!いいねー!それならAも行けるー?」
ハウ君と一緒…それならまだマシかも…
「が、頑張り…ます…」
跡地でやるって言ってたけど…廃墟って事?…うぅ…怖いな…
「ところでいつまで噛まれたらいいのー?だんだん心地よくなってきたよー」
ハウ君それはまずいと思うよ…
ーーー
案内するからエーテルハウスの前で待ってて、とアセロラちゃんに言われ外に出る。すると、逃げていくスカル団にリーリエちゃんを守るように立つヨウ君がいた。
「あれ、何かあったのかなー?」
「…みたいだね…」
照れ臭そうに笑う二人を自然と応援したくなる気持ちがこみ上げてくる。
「…あ、Aさんとハウさん…」
「お、やっほー」
こちらに気づき手を振るヨウ君と、微笑むリーリエちゃん。
「リーリエーやっほー!ヨウ久しぶりー」
「もう分かるよわざとだよね!でも嫌いじゃない!」
あはは、と後ろで腕を組み笑うハウ君。私とリーリエちゃんが顔を見合わせて笑うと、アセロラちゃんが階段を駆け下りてくる。
「リーリエちゃんにヨウ君!あれ、なんだかくたびれてる?エーテルハウスで休むといいよ!」
「はい、アセロラさん!お言葉に甘えますね!」
「あーありがとう…ゆっくり休むよ…」
試練はこっちだよ、とアセロラちゃんは走って行ってしまう。その後をハウ君は走っていく。
「試練、頑張ってくださいね!」
「応援してるよ!」
「…うん、頑張る…!」
そう言って、慌てて二人を追いかける。
「…じゃ、中に入ろっか!」
「はい…あの、さっきは本当にありがとうございました…!」
…二人は何だかいい雰囲気のようだ。
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アオ - 新しい話ありがとうございます!何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...?本当にこの2人のやり取りは大好きです! (2019年7月14日 16時) (レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ!更新待ってました…!とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました!mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです!ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください!! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…!応援ありがとうございます! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます! (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:minto | 作成日時:2017年12月5日 23時