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「違うな....」
冷たい声は変わらない。
「もともと、僕が二人いただけのことだ」
「勝利?
敦?
どうだっていいさ。
勝利は上に立つ者についてくるものだ。
チームメイトも
利用してこそ、役に立つものだろ...?」
パンッ
乾いた音が静かな和室に響く。
庭の紅葉が1枚ひらひらと落ちていった。
怒りがじわじわと浸透していく。
きっと、平手打ちされた赤司さんは驚いている
だけど、
伝えなきゃ。
利用する?
どうだっていい?
そんなことないでしょ。
そんなこと、
あっていいはずないでしょ。
「最低です。
敦君をなんだと思っているんです?
チームメイトをなんと心得るんです?
上に立つ者?
下の者の気持ちが分からなくて、
どうやって上に立つんです?
そんなやり方で人はついてこない!
あなたがやろうとしてるのはただの支配です」
手に鋭い痛みが走る。
平手打ちをされた赤司さんの頬は赤くなる。
私の目からは涙がはらはらと零れる。
「どうだっていいはずないでしょう。
どうだって良かったなら、
黒子君や、黄瀬君が、
あなたのことを正そうとしたり、
あなたの事を思い出すたびに笑顔になったり、
悲しそうにしたりはしないはずです。
どうだって良くなかったから、
お互いにいい思い出も、
悪い思い出も残っているんでしょ?」
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ガトーショコラ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» そうなんですね (2017年11月10日 8時) (レス) id: 2f6f889261 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様は絶対だから (2017年11月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最初はキセキの世代大好きだったけど祥吾の事好き過ぎてキセキの世代嫌いになった特に赤司と青峰と黄瀬嫌い (2017年11月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 赤司と青峰と黄瀬はヒドイから許せない 赤司は祥吾を強制退部させた=仲間捨てた(試合に勝つよりも大事な事があるのに)青峰は祥吾殴った黄瀬は祥吾からポジ奪った祥吾が可哀想 祥吾を見てる時の黄瀬の目嫌い睨んでるから キセキの5人目は涼太じゃなくて祥吾じゃん (2017年11月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ガトーショコラ@八重ファミリ。(プロフ) - ジョウオウ蜂さん» コメントありがとうございます!遅れてしまいました、、、 そう言ってもらえてとても嬉しいです! そして、応援のお言葉、ありがとうございました! (2015年1月26日 22時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラティア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時:2014年11月26日 23時