２：毒舌蛙の思索 ページ4
改めて話せって言われると、
どこから語ったらいいか分かんないんですよねー
「シンタローは何が聞きたいんですかー？」
「えぇ!?あ、あぁ……特に考えて無かったわ」
「人に話して欲しい時は、質問くらい用意しとくもんですよー普通」
まぁ若干抜けてる所も彼らしいんですけどね
昨日の夜、溜め込んでた物を吐き出したお陰か
割と体が軽く感じていた
この人には醜態晒しちゃいましたからねー
今更女々しい部分を隠しとく必要は無いっか
「それじゃ、ちょっと昔話から始めましょうか？」
―――……
ミーは幼い頃、フランスのジュラって言う山奥に住んでました
お祖母ちゃんと二人きり。自然に囲まれた良い所でしたよ
毎日家の近くの滝へ遊びに行って
日が暮れるまで一人で幻術の練習をしてましたー
その時はまだ、魔法が使える程度にしか考えてませんでしたねー
いつか絶対凄い魔法使いになって、
悪い奴を倒してやるんだ!って意気込んでたなー
『おばあちゃんの魔法も見せてくださいー』
『私はもう引退したからねぇ｡何にもつくる事は出来ないんだよ』
『でもまずいお弁当は作ってますよー？』
『ふふふ、そうだねぇありがとうフラン｡お前はいつまでも素直なままで居ておくれ』
しわくちゃな手で撫でながら、
お祖母ちゃんはとても寂しそうに微笑んでたのを覚えてますー
あの時お祖母ちゃんは、自分が戦線に居たときの事を振り返ってたんですねー
それから、大体１年経った頃ですね
ミーの家が焼け落ちたんです
いつもの滝から帰ったら、全部無くなってました
大切な思い出も、好きだった本も、お気に入りのおもちゃも、跡形もなく燃えきっていました
勿論、お祖母ちゃんも
きっと分かってたんでしょうね、こうなる事は
どこを探しても、お祖母ちゃんの面影は見付けられなかった
もしもに備えて、自分に関する物は残らないようにしてたみたいです
暫く探索して分かったのは、それだけでした
『ほう、これだけ綺麗に焼け落ちるとは…』
『お祖母ちゃんの知り合いの人ですかー？だったらもうここに』
『知っていますよ。だから僕がここに来た』
計ったように現れたトロピカルな頭の人は
これからミーの、保護者代わりになる人でした
お祖母ちゃんが死ぬ前、寂しくないよう頼んでたそうです
『僕は六道骸｡これからはお前の師匠です』
それからずっと 、ミーの毎日は
師匠との幻術修業に埋まっていきました
3：蛙と暗殺部隊の物語→←1：モーニングコーヒーはどうですか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【REBORN】箱庭少女と切り裂き王子【VARIA】 ��
ベルフェゴールに成り代わったチキンで平和主義な俺は原作を壊さないよう頑張って...
【REBORN!】＆【東京喰種】これでも守護者です！(多分)もっと見る
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
謝りにゃんこ＠(プロフ) - 無乱咲 悪理さん» 大変長らくお待たせしてしまいました！なんとかリアルの課題が片付いたので更新復活したいと思います(｀・ω・´)今後ともどうぞよろしくです！ (2015年8月21日 23時) (
レス) id: d8f37e6a92 (このIDを非表示/違反報告)
無乱咲 悪理(プロフ) - 続き待ってました！更新頑張ってください！！ (2015年8月21日 23時) (レス) id: c8d8caef1e (このIDを非表示/違反報告)
謝りにゃんこ＠(プロフ) - 皇さん» コメありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです(*´ω｀*)亀更新ですが、これからも更新していくのでどうぞ宜しくです！ (2015年6月14日 18時) (レス) id: d8f37e6a92 (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - 掛け合いがとっても面白いです！！更新楽しみにしてます！ (2015年6月13日 18時) (レス) id: e88573a696 (このIDを非表示/違反報告)
謝りにゃんこ＠(プロフ) - 気まぐれ猫さん» ありがとうございます(*´ω｀*)のんびり更新ですが、これからもお付き合い下さい！ (2015年5月22日 21時) (レス) id: d8f37e6a92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：謝りにゃんこ@ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ami17/
作成日時：2014年10月20日 21時
