15話 *お兄様と私の作戦* ページ14
それから数日後。
私はこの国を変える作戦をお兄様(アリババ)と少しづつ考えるようになった。
お兄様も少しだけ前から考え始めていたみたい。
前の世界(面倒だからこれからは≪私の世界≫と呼んでしまおう。)のニュースなどで見た、
政治や反乱…でも活動のことを思い出しながら、私は作戦を考えて、紙に書いていた。
貴「うん…こうなったときはこうした方がいいわね。」
ロ「なにがぁ?」
貴「きゃぁ!?」
考え込んでいた私の後ろからロスが来て、紙を取り上げようとした。
私は紙を咄嗟に隠してロスの手を握った。
貴「ロス?何?この手は…?(黒笑)」
ロ「イタタタ…ゴメン。謝るから、その笑い方と手を握りつぶそうとするのはやめて??」
貴「私に背後から近づかないで!」
ロ「はいはい。すいませんでしたぁ〜(笑)」
貴「なんで笑っているの!?」
私とロスが騒いでいるとどこからかお兄様が出てきた。
ア「バル。ちょっといいか?」
貴「はい。…なんでしょう?私にご用ですか?」
お兄様は私のことを名前で呼ぶようになった。本当の名前も知っているのだろうけど…
≪バル≫と呼んでくる。きっと霧の団のこともあるからだと思うけれど。
お兄様は私の手を引き、皆には見えない物陰にきた。
ア「…シンドバッドって知ってるか?」
貴「はい…シンドリア王国の国王です。≪七海の覇王≫とも呼ばれてる…」
ア「あぁ。そのシンドバッドだ。そいつが霧の団を狙ってるらしい。」
貴「え…?」
それは霧の団を壊滅させようとしている。という意味。
最近、王宮にちゃんと帰るようにしているけれど、そんなこと…
貴「そのお話。本当なのですか?王宮では聞いたことがありませんが…」
ア「それを調べてきてほしいんだ。」
貴「…カシムさんの命令で?」
ア「それもあるけど…俺も知りたい。俺は王宮には入れないからお前に頼むしかないんだ。」
お兄様とカシムさんは幼いころから仲がいいらしい。
だから、カシムさんがお兄様に何かを頼むときもあり、逆に頼むこともあるそうだ。
私はお兄様の役に立ちたい…
それにこの世界じゃ通用しないとしても…
一応この頭脳は使えるはず。
貴「わかりました。お兄様の言う通りにします。」
私は王宮に向かって足を進めた。
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ハル - おもしろいです! (2014年6月17日 21時) (レス) id: 9e8e17f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
リリババくん☆(プロフ) - 面白かったww続き見たいな☆ (2013年3月1日 21時) (携帯から) (レス) id: 196edbeeaf (このIDを非表示/違反報告)
青中バッシュ(プロフ) - はじめまして(。-_-。)この小説大好きです//更新頑張ってくださいね! (2013年1月8日 0時) (レス) id: c1e4adb464 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - おもしろいです!更新頑張ってください(*^_^*) (2012年12月28日 17時) (レス) id: 223fe95eab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥瀬架乃 | 作成日時:2012年12月27日 10時