灰崎くんと義足ちゃん Part2

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あ〜〜〜嘘だろ…

助けてほしい………

祥吾いるかな〜〜

……あ、電気ついてるからいるな

私が祥吾の部屋行っても良いけど危ないだろって怒られるんだよな

お前もだろって話だけど

私はこっちに来てほしいというメッセージを祥吾に送る

少しして、窓が叩かれた

窓を開けて祥吾を中に入れる


灰「どうした？」

貴「あのな…私に父親が出来た」

灰「は⁈」

貴「お母さん再婚するんだって……」

灰「うわ…再婚すんの……」

貴「お母さんがしたいなら良いよって言ったもののいざとなるとキツい…」

灰「だろうな」

貴「父親だよ？父親なんて記憶ねーし、どう接したら良いかわかんねーよ！敬語だ…敬語になる…」

灰「敬語でも良いじゃん」

貴「『本当の父親だと思って』って言われたらどうする？困るだろ」

灰「あ〜…困る」

貴「残念ながら本当の父親ではないわけで…」

灰「なあ、もし一緒に暮らすならおばさんの仕事どうなんの？」

貴「……分かんないけど、少しは減るんじゃない？父親が主な収入源になるだろうし」

灰「じゃあ前よりおばさんは家にいるってことだろ？あんまりこうして会えねぇんじゃね？」

貴「は………そうじゃん…」

灰「俺は良いけどおばさんがあまり良く思わないんだろ？」

貴「そう…なんだよね……」

灰「前もお前襲われたしさ」

貴「………会うのバレないように気をつけないとな」

灰「ああ、やめる気ねーんだ？」

貴「バレないなら良いだろ」

灰「まあな」

貴「………お父さんか…」

灰「どんな感じだった？」

貴「身なりもしっかりしてて、時計とかもそれなりのしてたし…まあ最初だから当たり前だけど優しかったよ。多少圧は感じたけど」

灰「圧？」

貴「身体弱いのと、あと義足だってこと。わざわざ言われた」

灰「余計な手間増やすなよってことじゃね」

貴「入院したり義足壊したり？」

灰「そう。義足はあんまねぇけど入院は結構すんじゃん」

貴「……確かに。でもそれ込みで考えてなきゃ再婚はしねぇだろ」

灰「金かかるから極力減らしてもらいたいんだろ？」

貴「…かなぁ。入院もタダじゃないの分かるけど、私だってしたくて入院してるんじゃないんだよね」

灰「好きでしてるって言われたら殴ってた」

貴「学校サボりやがってって？」

灰「ああ」

貴「結局そこか」

灰「そうだろ」

貴「…ね、泊まってって」

灰「良いけどバレねぇ？」

貴「大丈夫だろ」

灰「ふうん？なら良いけど」

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