最終話 ページ5
………
それから数年後、私たちは式を挙げた
2人だけの…いえ、私と修造くん、それから祥吾、3人だけの結婚式
祥吾には見届け人として参加してもらった
修造くんがすごく推すから年甲斐もなくドレスを着たけれど、やっぱり恥ずかしい
虹「………すげぇ綺麗」
貴「……はずかしい」
虹「良いじゃん。なあ、こっち見て」
貴「…あ、」
目の前に立つ、白のタキシード姿の修造くんがいる
…かっこいい
思わず顔に熱が集まった
虹「……何でそんなに顔赤いの」
貴「し、修造くんがかっこよくて…」
虹「……………そういうこと今言うなよ……」
灰「…惚気んなよ」
貴「良いじゃない、今日くらい……」
灰「……まあ良いけどさぁ…」
虹「今日はありがとうな」
灰「…まあ姉ちゃんと虹村さんが結婚式挙げるとか絶対ないと思ってたから良いけど。感無量って感じ」
貴「ふふ、本当にありがとう。私ね、今すごく嬉しいわ」
灰「まあ…姉ちゃんの幸せそうな顔見られたし、結構満足だけど」
貴「私、やっと幸せになれたわ」
灰「……ん、だから、心の底からおめでとうって言える」
貴「あら、貴方にしては素直ね」
灰「たまにはな」
貴「ああでも、普通の食事はもう少し練習しないと」
虹「やっとスープが飲めるようになったもんな」
貴「ええ」
灰「…ほら、式挙げて来いよ。新郎新婦だろ」
貴「…そうね。ちゃんと見届けていてね」
灰「ああ」
私は修造くんと式場へ入る
そして、神父様の前へ立った
「病める時も健やかなる時も…」
神父様が読み上げた言葉を聞いて、「はい」と返事をする
そして、誓いのキス
ベールを上がられて、修造くんの顔が鮮明に見える
…………いつ見てもかっこいい
ゆっくりお互い近づいて、唇を合わせる
そして、名残惜しそうに離れていった
虹「……幸せにするから」
貴「私はもう幸せだから、この幸せが続くように2人で頑張りましょうね」
虹「ああ、絶対不幸になんてさせない」
2人で微笑み合い、一通りの儀式は終わった
これからも、どうぞよろしく、修造くん
こんな私を大切にしてくれてありがとう
fin.
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年5月13日 9時