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…………
貴「……ん」
身体が重くてゆるゆると瞼を開けると、目の前に修造くんの顔があった
驚いて大きい声を出しかけて、起こしてしまう、と声を押し殺す
貴「……な、なんで…」
ズキ、と頭が痛んで、何となく昨日のことを思い出した
………確か祥吾とお酒を飲んでいて、えっと…それで色々話して…
…ああ、思い出せない……
結構酔っていた気がする
えーっと…
いつ修造くんが来たのかも分からないし、祥吾がいない
…帰ってのかしら
全然記憶がない…
また何かやらかしたかもしれないわ…
それにしても修造くんはお仕事じゃないのかしら…
貴「し、修造くん……」
虹「……ん、」
貴「あ、わっ…」
ぐい、と手を引っ張られて、私は修造くんの胸に収まる
………寝ぼけてるわね?
貴「修造くんっ、起きて」
虹「ん…………なに…」
貴「…起きた?おはよう」
虹「…Aさん……おはよ」
貴「あの…昨日の記憶がないんだけど……私何かしたかしら…」
虹「やっぱり覚えてねぇのか…まあ、色々と」
貴「色々って…」
虹「……まあ、この前教えなかったのも悪かったな…。あのな、よく聞けよ」
貴「ええ」
虹「Aさんは酔うと笑い上戸になるし、あとキス魔になる」
貴「……キス魔?」
虹「昨日灰崎にもキスしてたし、呼ばれた俺にもしてた」
貴「え、あ……ごめんなさい…」
虹「俺にするのは良いんだけどさ、いくら弟でも灰崎はダメだって」
貴「そうよね…私も素面の時ならそんなこと絶対しないもの……今度謝らないと…」
虹「ちなみに一緒に風呂に入るのと寝るのはAさんの希望だったからな」
貴「…………その、色々とごめんなさい…これから気をつけるわ…」
虹「いや、俺としては嬉しいから良いんだけどさ。寂しい思いさせてたみたいでごめんな」
貴「え、あ、わ、私が言ったの?寂しいって?」
虹「そう。可愛かったぜ」
貴「……忙しいだろうから絶対に言わないようにしてたのに…」
寂しいって言ったら絶対に修造くんに負担をかけてしまうから言わないつもりだったのに
…お酒って口が軽くなるのよね
ダメね…これからは気をつけましょう…
それに恥ずかしいもの……
虹「…言ってくれても良かったのに」
貴「……歳上だもの、我慢しないといけないわ」
虹「別に良いよ。今度休みだからその時ゆっくり過ごそうぜ」
貴「…ええ、そうね」
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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時