【黒バス】花屋敷 Part3

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虹村視点

虹「…っ」

貴「ん…、は、しゅーぞーくん…？」

虹「Aさん…、だめだって、」


とろけた顔で見上げられたら俺の理性がもたない

でも酒が入ってる状態のAさんを襲うのは本意じゃないしな…

…と、そんなことを考えている今もAさんはキスをしてくる


虹「ん、ふ」

貴「んんっ、ん」

虹「っは、Aさんっ、」

貴「………しないの？」

虹「キスは今しただろ！」

貴「…………ちがう、キスじゃなくて…」


Aさんがそこまで言って、顔を赤くして俯いてしまった

…キスじゃなくて、って、え？

意味を理解してしまった俺の顔もつられて赤くなる


虹「だ、ぁ、だめだって！Aさん酔ってるだろ？そういう時は…」

貴「…だって、あってすらなかったから……」

虹「こ、今度……今度、次の日が休みの時に…」

貴「あしたはおやすみじゃないの？」

虹「……午後からは出勤なんだよ」

貴「ごぜんはおやすみじゃん」

虹「そ、そうだけど！今やってもAさん記憶なくなるだろ！」

貴「…………ねえ、だめ？」


ぎゅ、と俺の服を掴みながらAさんが俺を見る

………っ、負けるな俺の理性…


虹「……だ、だめ！」

貴「む…」

虹「可愛い顔したってダメなものはダメだからな！」

貴「…じゃあ、こんど…ぜったいね」

虹「…ああ。すぐ休みの日だから我慢してくれ」

貴「そのかわり、今日はいっしょにいて」

虹「泊まれって？」

貴「ん、いっしょにねよ」

虹「…まあ良いけど。あーあ、Aさん、明日絶対二日酔いだな」

貴「ん…ふふふ」


手の甲でAさんの頬を撫でると、Aさんが手に擦り寄ってくる

……あー、可愛い…猫みたいだな…


貴「ふふっ…ん、くすぐったい…」

虹「なあAさん、Aさんってやんちゃしてた頃に酒とか飲んだ？」

貴「………ちょっとだけ♡」

虹「しっかりやんちゃしてたんじゃん」

貴「へへ、ないしょだぞ」

虹「…もしかして昔の口調に戻ってたりする？」

貴「わかんなーい」

虹「可愛いのに」

貴「ねーね、いっしょにねよ」

虹「分かったって。風呂は入るだろ？」

貴「いっしょに」

虹「あー、はいはい。じゃあまず風呂に入ろうな」

貴「ん」


頷いて俺の首に腕を回して身を委ねてくれた

俺はAさんを風呂まで運んで、一緒に風呂に入った

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