【黒バス】花屋敷 Part3

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虹村視点

それから数日後

俺はまた夜にファミレスに来ていた

そして目の前に座るのはドリアとサラダとハンバーグを食っている灰崎がいる


虹「………1回目で味占めたな？」

灰「んなことないっすよ」

虹「そうじゃなきゃ俺が奢るっつったタイミングでこんなに頼まねーよ」

灰「奢ってくれないんすか」

虹「奢るけど」

灰「デザートも食っていい？」

虹「…勝手にしろ……。つーかよくそんな食えるな」

灰「バスケやってたら腹減るだろ？」

虹「まあな」

灰「そんでアンタは何の用？」

虹「Aさんのことなんだけど、」

灰「うん、だと思ったわ」

虹「………何で分かんだよ」

灰「俺をこうして呼び出すなら姉ちゃんのことしかねーだろ」

虹「…まあ」

灰「で？」

虹「…Aさんって学生の頃どんなだったわけ？」

灰「ばっ、それはダメだろ！」

虹「お前なら知ってるだろ？」

灰「知ってるけど…つーかこれ聞くためだけに呼び出したの？」

虹「気になるだろ」

灰「アンタマジかぁ…」

虹「付き合ってない奴と夜遊びして朝帰りしてたのは聞いた」

灰「聞いた⁈姉ちゃんから⁈」

虹「聞いてみたら意外とボロボロ出てきた」

灰「何でそんなに生き急ぐわけ？そんな死にてーの？」

虹「は？そんなにかよ」

灰「そんなにだよ」


灰崎がうげーっという顔をする

そんなに言うほどじゃなくねぇか？


虹「あ、でも喧嘩は強くなかったって言ってた」

灰「はァ？」

虹「…なに、嘘なの？どっかのチームの頭だったとか？」

灰「あ゛…い、いや、弱かったんじゃねーの…」

虹「……お前そんなに嘘下手だったか？」

灰「…アンタと姉ちゃんのせい」

虹「それで？本当は？」

灰「俺が言ったって言うなよ」

虹「ああ」

灰「…どっかのチームの頭とかじゃなかったけど、喧嘩はそれなりに出来たと思うんだよな」

虹「ふうん…」

灰「だって俺が小学上がって少しした頃、中学生くらいの奴に絡まれてたら姉ちゃん来て殴ってんだもん」

虹「は？Aさんが？」

灰「そう。ボコボコにしてたし、学校は？って聞いたらサボりとか言ってた」

虹「……全然想像つかねぇ」

灰「だろうな。俺もアンタと同じくらいに姉ちゃんと出会ってたらそんなこと微塵も思わなかったわ」


…意外……っつーか、意外すぎた

へえ…Aさんも喧嘩とかしてたんだ…

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