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すぐにお風呂を沸かして、修造くんに入ってもらった
服も洗濯して乾燥をかけて…
…と、そこまでは良かった
………修造くんに着替えてもらう服が、ない
下着は濡れていなかったから良いけど、それ以外が…
祥吾の置いてあった服…なんて、あるわけないし…
私の服じゃさすがに小さすぎるわよね
ど、どうしましょう…
貴「あの…修造くん」
虹「ん?」
貴「着替えがないんだけど、その…どうする?」
虹「あ、そっか…。んー…Aさんが良いなら俺はバスタオルを羽織ってるだけでも良いけど…」
貴「バスタオル…あ、丁度大きいのがあるわ。そうしましょっか」
虹「Aさんはそれでも平気?」
貴「ええ、大丈夫。棚に置いておくから出たら羽織ってきてちょうだい。拭くタオルと間違いないでね」
虹「ああ、ありがとう」
修造くんの返事を聞いてから、身体を拭くタオルと羽織るタオルがあるのを確認して洗面所を出た
…大丈夫、とは言ったものの……
修造くんの……身体…
…い、いけないわ、こんな思考……
な、何か温かいものを…あ、ココアをいれましょう
私は気を取り直して二階でココアを作る
大丈夫…平常心よ…
虹「…Aさん」
貴「あ、わっ、」
虹「うおっ、大丈夫か?」
貴「だ、大丈夫……」
いつの間にか修造くんがいて驚いた
下着を穿いて、大きいバスタオルを羽織っている
もちろんそれ以外は何も身につけていない
チラチラとバスタオルの隙間から見える身体を見ないように、私は視線を逸らす
貴「あ…ココア、いれたから座って飲みましょう?」
虹「おう」
テーブルにココアを2つ置く
目の前には修造くんが座った
…元々今日は修造くんが来る予定だったのよね
多分、返事を聞くためだと思うけど
虹「…なあ、Aさん」
貴「……なぁに?」
虹「この間の返事って…もらえる?」
貴「…そうね……。修造くん…やっぱり私は逃げられないわ」
虹「…そうだよな」
貴「あの日からずっと考えたの。何度も何度も考えたわ」
虹「………そんなに考えてくれただけで俺は嬉しい」
貴「…弱くて、ごめんなさい」
虹「謝んなよ。今は諦めるし」
貴「今は?」
虹「絶対、いつか実現してやるから」
貴「……ふふ…とても素敵だわ」
虹「だからあんまり気負う必要ねぇからな」
貴「ありがとう」
…私のためにここまでしてくれる人がいるなんて、私は幸せ者だわ
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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時