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【出会い】3 ページ8

「な、何を言うとる?」

動揺してしまって、声が裏返ってしまった。

「ふはっ、バレバレだっつーの。
可愛い女に限ってそれを最大限に生かしてくる。
ましてやあの今吉サンの妹なら尚更だろ。」

ここでピンときた。

思わず嬉しくて笑みが零れてしまった。

「あぁ、花宮さんもうちらと“同類”なんやね。
その爽やかーな面で女の子引っ掛けると。」

彼もまた『同類が見つかった』喜びからか、ニヤニヤ笑っておった。

しかし、口調は鋭かった。

「一緒にすんじゃねぇよ。
俺は女にモテるためにやってるんじゃねぇ。
ただ、この方が色々と有利なんだよ。」

うち、このとき相当はなみゃーの事気に入ったんよ。

だからな、

「へぇー、すごいなぁ、花宮さん。
うちらは仲間やね。

あ、なんか花宮さんっておかしいなぁ。
花宮、花宮……………。
あ、はなみゃー!」

パッと閃いたあだ名を連呼する。

「はぁ?なんだよ、それ。」

呆れた顔で見られたものの、気にしない。

「決まりや!はなみゃー。へへっ。
あんたの腹黒さはよう分かったわ。
これから一週間よろしく頼むで、はなみゃー。」

うちはこの時からずーっと『はなみゃー』って呼んどる。

「んだよ………調子狂うな……。
じゃあ俺もAって呼ぶぞ?」

「ええよ?別に。

ほな、うちは風呂入りたい。
あ、覗くなよ!
あんまりうちが可愛いからって。」

意地悪く妖艶に笑ってから言って見せた。

「誰が覗くか!バァカ。
……ったく、急に生意気になんじゃねぇよ。
ほら、こっちだ。」

こうしてうちらは仲良くなった。

それからと言うもの一週間はあっという間で、別れるときは名残惜しかったなぁ。

まぁでも、もう会うことはない、そう思っとった。

でもその二年後、まさか同じ高校に進学するとは。

それからはまぁご想像にお任せするわ。

ま、こんな感じや、うちらの馴れ初め。

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設定タグ:花宮真 , 黒バス , 霧崎第一   
作品ジャンル:恋愛
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白奈(プロフ) - 漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*さん» はい!!!むしろして下さい!!! (2016年5月21日 0時) (レス) id: 7f4f63acbf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*(プロフ) - 白奈さん» あの、友達申請してもいいですか!? (2016年5月21日 0時) (レス) id: b58f600b26 (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - 漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*さん» んんんんんんん嬉しいですっ!!!文才とか……初めて言われましたもうやばいです/////wこれからもよろしくお願いします! (2016年5月21日 0時) (レス) id: 7f4f63acbf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*(プロフ) - やばいです!あ、初めまして!ミリノと申します、この話の愛読者です!大好きです!この話も、作者様も!文才がすごすぎてぇ…。毎日更新楽しみにしています!更新頑張ってくださいね! (2016年5月21日 0時) (レス) id: b58f600b26 (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - 唯憂さん» この物語の悪役は完全黄瀬くんですね………。もう自分でも「原と黄瀬達報われないとか可哀想だよぉぉおああああああ」ってなってて……w最終的は丸く収まるようにはしますが、今は唯憂さんが思ったように嫌われるようにしていきます!これからも宜しくお願いします! (2016年5月20日 21時) (レス) id: 7f4f63acbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白奈 | 作成日時:2016年5月3日 0時

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