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【出会い】2 ページ7

「どうぞ。狭いですが。」

彼に連れていかれた先はマンション。

普通に片付いておったし綺麗やった。

「ありがとう。お邪魔するでー。」

「あなたも関西弁なんですか……。

ここら辺でくつろいでいて下さい。
いまお茶をいれます。」

少し驚いた顔をしたあと、温かいお茶を持ってきた。

『気が利くな』、なんて思っとった。

「ふぅ…………。」

少し熱いお茶を冷ましながら一口飲んで、息をついた。

その時、思い出したのかこう口を零したんや。

「あ、自己紹介してませんでしたね。
俺は花宮真です。」

うちも自己紹介せなあかん、と思ってお茶を飲み込んで言った。

「今吉A。
この度はお邪魔することになって申し訳ない。」

「いえいえ、とんでもありません。」

笑顔でそう言ってくれて、少し嬉しかった。

そして、お互いの事を質問しあって、雑談が始まった。

『翔兄は家ではどんな感じか』、とか
『翔兄に苦手なものはあるのか』、とか、

くだらないことばかりではあったが、楽しかった。

でも、雑談をしながら思ったんやけど、なんか嘘くさかったんよ。

(爽やかな人やなー。)

なんて思う反面、

(これが素顔か?)

とも思ったんや。

しかし、

(どちらにせよイケメンやしすぐ落として見せるわ。)

って思った。

うちは中学生の頃からモテた。

「自分になびかない男子はいない」。
そう思っとった。

この花宮真という男も自分に惚れさせることが出来ると思った。

「花宮さんてカッコイイな。
爽やかってよう言われない?」

まず褒めて、警戒心などを解かせようとしたんや。

爽やかな笑みを浮かべて答えられた。

「ははっ、別にそんなことないですよ。」

「そうかぁ。
んっ、熱っ!」

飲み込んだお茶が熱く、ケホケホとむせて見せる。

「大丈夫ですか!?」

そう言って心配そうに顔を覗きこまれた。

「………大丈夫や。
ありがとう。」

そう言ってうちはニコッと笑った。

この笑顔で落ちると思った。

しかしな………

「!
あんたそれ………自分可愛いと思ってやってんのか?」

「!?」

見破られてしもうたんよ。

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設定タグ:花宮真 , 黒バス , 霧崎第一   
作品ジャンル:恋愛
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白奈(プロフ) - 漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*さん» はい!!!むしろして下さい!!! (2016年5月21日 0時) (レス) id: 7f4f63acbf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*(プロフ) - 白奈さん» あの、友達申請してもいいですか!? (2016年5月21日 0時) (レス) id: b58f600b26 (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - 漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*さん» んんんんんんん嬉しいですっ!!!文才とか……初めて言われましたもうやばいです/////wこれからもよろしくお願いします! (2016年5月21日 0時) (レス) id: 7f4f63acbf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使*赤葦ミリノ*(プロフ) - やばいです!あ、初めまして!ミリノと申します、この話の愛読者です!大好きです!この話も、作者様も!文才がすごすぎてぇ…。毎日更新楽しみにしています!更新頑張ってくださいね! (2016年5月21日 0時) (レス) id: b58f600b26 (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - 唯憂さん» この物語の悪役は完全黄瀬くんですね………。もう自分でも「原と黄瀬達報われないとか可哀想だよぉぉおああああああ」ってなってて……w最終的は丸く収まるようにはしますが、今は唯憂さんが思ったように嫌われるようにしていきます!これからも宜しくお願いします! (2016年5月20日 21時) (レス) id: 7f4f63acbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白奈 | 作成日時:2016年5月3日 0時

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